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米国フィットネス専門誌が分析!有酸素運動とウエイトトレーニング脂肪燃焼に有効なのはどっち?

脂肪燃焼に有効な運動としてまず思い浮かべるのは有酸素運動であろう。しかし一方で、エネルギー消費は高いウエイトトレーニングの方が脂肪燃焼により有効だと考える有識者や競技者もいる。そこで、本記事では米国フィットネス専門誌がまとめた有酸素運動とウエイトトレーニングのどちらが脂肪燃焼に有効かという比較記事をわかりやすく解説する。

(IRONMAN2026年4月号「from IRONMAN USA」より転載)

減量の切り札は有酸素? 筋トレ?

体脂肪を減らすことが目的なら、ウエイトトレーニングより有酸素運動に重点を置いた方が効果的だと考えている人は多いだろう。しかし、実際はどちらにも減量効果がある。より効率の良い方法を知れば、スムーズに体脂肪を減らすことができるのではないだろうか。

今回は、有酸素運動とウエイトトレーニングのそれぞれの特徴を理解し、この2つをどのように活用すれば絞れた身体をつくりやすいのかについて解説していきたい。

 

有酸素運動・ウエイトトレーニングの特徴

比較項目有酸素運動(LISS/中強度)ウエイトトレーニング(高強度)
消費カロリー(30分)約 210 ~ 294 ㎉約 90 ~ 126 ㎉
主なエネルギー源遊離脂肪酸、血中グルコース筋中グリコーゲン、CP
アフターバーン(EPOC)最小限(数分 ~ 数十分)極めて高い(数時間 ~ 24時間以上)
代謝への長期的影響心肺機能向上、毛細血管の密化基礎代謝(BMR)の向上、筋肥大
除脂肪への寄与形態即時的な総消費カロリーの増大安静時の燃焼効率の増大

 

消費カロリー

 

【有酸素運動(カーディオやエアロビクス)】

運動中のエネルギー供給において酸素に依存する運動。

強度の上昇に伴い心拍数と呼吸数と一回換気量(吸気の深さ)が増加し、単位時間あたりに体内に取り込まれる酸素量が増加する。有酸素運動を長期間にわたって継続することで、心肺機能の強化に役立てることができる。

有酸素運動は強度の高いHIIT(ハイインテンシティ・インターバルトレーニング)と比較的強度の低いSS(ステディステート)、さらに中強度の動作とアクティブリカバリーを組み合わせるMIIT(ミディアムインテンシティ・インターバルトレーニング)の3 つに分けられる。

【ウエイトトレーニング】

主としてグリコーゲンを燃料とする無酸素的エネルギー供給(解糖系)に依存する運動。

目的は筋肥大と筋力向上、そして筋肉の張り感を極限まで高めることにある。ウエイトトレーニングにより除脂肪体重が増加すれば安静時の基礎代謝も上がり、結果として太りにくく絞りやすい身体になる。

ウエイトトレーニングは設定次第で心肺機能の強化にも寄与する。セット間インターバルを短縮することで酸素摂取能力を刺激し、有酸素・無酸素を問わず総運動量を増大させることが可能だ。これは結果として体脂肪の減量に大きく貢献する。

【体重×強度×時間】

有酸素運動における消費カロリー量は体重と運動の強度に左右される。例えば体重70kg と80kg の2 人が同じ強度で30 分間ジョギングをした場合、80kg の人の方がより多くのカロリーを消費する。

低~中強度の有酸素運動は酸素供給が十分な状態で行われるため、体脂肪が積極的にエネルギーとして活用される。また、長時間の継続が可能であるため、1 回あたりの総エネルギー収支を大幅にマイナスにすることができる。しかし、運動を停止した瞬間に代謝レベルが平常時に戻ってしまう側面もある。

【EPOC】

運動時間を同じにして比較すれば、ウエイトトレーニングの方がカロリー消費量は少ない。

それにもかかわらず多くの専門家がウエイトを強く推奨する理由は、トレーニング終了後に発生する「EPOC(運動後過剰酸素消費)」という生理現象だ。高強度トレーニングによって傷ついた筋肉組織を修復するため、運動後の安静時でも酸素消費量が高い状態が持続される。

その際に必要とされるエネルギーの一部は体脂肪から供給されるため、結果的に体脂肪の利用が高まりやすくなると考えられる。

脂肪を落としたいなら両方やれ

最短期間でゴールを目指したいなら、選ぶべき運動は有酸素運動とウエイトトレーニングの両方だ。

有酸素運動だけの減量では、筋肉の輪郭がぼやけた仕上がりになる。逆に、ウエイトトレーニングだけでは、メリハリのない大きいだけの身体になってしまう可能性が高い。筋量を残しつつ脂肪のみを落とすには、両者の相乗効果が不可欠だ。

メリハリのある絞れた身体をつくるには

2種混合の減量メソッド

体脂肪燃焼の効果を最大限に得るためには、有酸素運動とウエイトトレーニングを組み合わせることを勧めたい。もちろん、全ての人に適しているとは言えないが、2つの運動を両立させることで減量効果は高まると考えられる。

【有酸素運動優先メニュー】

1つのカーディオを複数回に分割し、その合間にウエイトトレーニングを組み込む

インターバル中にストレッチ、軽重量のウエイトトレーニング種目を行う

▶ ウエイト種目を挟むことで心拍数が高い状態で維持され、心肺機能の向上が期待できる。高重量は扱えないものの、常に刺激を与えているため、全身に強い疲労感を与えることが可能だ。

【ウエイトトレーニング優先メニュー】

通常のウエイトトレーニングの重量・回数・レストを変え、有酸素的な負荷を加える

通常45㎏ で10レップで行っている種目

20㎏ で15~20レップの高回数セットレスト時間を短縮

▶ 高レップを繰り返すことで酸素消費量が増加し、脂肪燃焼効率が向上する。またインターバルを短縮することで心血管系への負荷も増大し、筋肉に負荷をかけつつ有酸素運動としての効果も期待できる。

どちらを先にやるか?

1回で2種類の運動を完結させるならば、「ウエイトトレーニング→有酸素運動」の順序が理想だ。この順序であれば、疲労がない状態で高重量に挑み、筋中グリコーゲンを効率的に出力へ回すことができる。

有酸素運動の後にウエイトトレーニングを行う場合、強度の設定を考慮すべきだ。長時間の有酸素運動によって体内のグリコーゲンを消費すれば、ウエイトトレーニングに必要なグリコーゲンが不足し、出力が低下する可能性がある。

ただし、このような傾向が見られるのは、新しいトレーニングプログラムを開始してからの最初の数週間のみだろう。身体の適応能力により、有酸素運動とウエイトトレーニングのどちらを先に行っても、疲労回復能に差が出ることはなくなっていくと考えられる。とはいえ、筋肥大を優先する場合は疲労の影響を受けないよう、ウエイトトレーニングを先に行うのが賢明だ。

 

両方のやり方を組み込む際の注意点

① 疲労を回復させる時間を確保する

計画的なトレーニング

筋発達を促し、次のトレーニングに必要なグリコーゲンを確保するためには、計画的に休みを設けることが不可欠だ。有酸素運動と並行させる場合、総運動量が増えるためオーバートレーニングに陥る可能性も否めない。代謝機能を維持するためにも、高頻度になりすぎないスケジュールにしよう。

② 正しいフォームを意識する

怪我の予防

どの種目でも正しいフォームを意識したい。正しいフォームで行うことで怪我を防止するだけでなく、対象筋へ確実に刺激を加えることができる。疲労が蓄積しやすい減量期こそ、フォームの乱れは致命傷になりかねない。定期的にトレーナーやコーチにフォームチェックをしてもらうと良いだろう。

③ カロリーの制限し過ぎに気をつける

-500㎉ /日

メリハリのある絞れた身体をつくるには、適度な食事制限が前提となる。目安としては、1日の摂取カロリーを維持カロリーより500kcal程度減らす。結果を急ぐあまり、摂取カロリーを過剰に低くすれば、筋肉はすぐに減少し、代謝も低下して体脂肪が減りにくい体質になってしまう。

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