『マッスルゲート千葉大会』のウーマンズフィジーク一般の部で優勝を手にした藤田雅美(ふじた・まさみ/67)さん。筋トレを始めたのは、なんと65歳のときだったという。

「YouTubeで女子フィジークの選手を見て、『自分もやってみたい!』と思ったのがきっかけです」
以前から走ることは好きだったという藤田さん。ジムに通い始めた当初は、筋トレ後にランニングマシンで30分ほど走る生活を続けていた。
「でも後から有酸素運動をやりすぎると筋肉を削ってしまうことを知って……。最初のころはなかなか思うように筋肉がつかなかった気がします」
今ではステージで堂々と筋肉を披露している藤田さんにも試行錯誤の時期があったのだ。そんな藤田さんの自慢の部位は『脚』。
「脚トレは一番きつくて辛いです。でも、レッグエクステンションやレッグカールでは、最後までしっかり上げ切ること、下げるときにゆっくりコントロールすることを意識しています」
今大会では、その努力の成果をしっかりステージで表現できたという。
「ダンベルと折り畳みベンチ台を使ったブルガリアンスクワットで鍛えたハムストリングをアピールできたかなと思います!あと、ホームジムのチンニングスタンドで鍛えた背中も、バックダブルバイセップスでしっかり見せられました」
ホームジムでトレーニング強化し優勝へ
実は藤田さんは、今年に入って自宅にホームジムを作ったという。
「本当は今年の『JBBF東京ノービス選手権』に出場予定だったのですが、トレーナーさんと相談して断念しました。それがきっかけでモチベーションが下がってしまって……。このままではダメだと思い、自宅にホームジムを作りました」
ジムではマシン中心、自宅ではチンニングやダンベル種目を中心にトレーニングを継続。ジム週2回、自宅週4回という高頻度で身体を鍛え上げてきた。
「マッスルゲート千葉大会は一人だけのエントリーだったので、優勝はおまけのようなものだと思っています。でも、エントリーが一人だからこそ、大会前には『あんな身体でも優勝できるんだ』と思われたくなくて、しっかり仕上げようと思いました」
緊張もあったというが、自身の成長を実感できた大会でもあった。
「フリーポーズでは少し脚がぐらついてしまいましたが、バックダブルバイセップスやサイドトライセップスは褒めていただけて、自分でも以前よりかなり進歩したと感じています。もっと努力して、さらに進歩したいです!」
すでに次の課題も見えている。
「太腿前部、肩のサイド、胸の上部をもっと強化したいです!」
最後に、藤田さんは筋トレへの想いを語ってくれた。
「仕事を完全引退して65歳でジム通いを始め、今年の8月で筋トレ歴2年になります。身体が変わっていくことが本当にうれしくて、ずっとやりたかったことに挑戦できている毎日が楽しいです。何歳になっても、人は変われるし、夢を諦めなければ実現できると思っています」
さらに、女子フィジーク競技についても熱い想いを語る。
「女子フィジークは、筋肉を大きくしながら身体を絞るという厳しさもありますが、私は“究極の美と健康”を体現できる競技だと思っています。この年齢で始めたことを遅いとは全く思っていません。いくつになっても女性はきれいでいたいと思うのは自然なことですし、ちゃんときれいになれると思っています!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。
取材:佐藤佑樹 撮影:北岡一浩










