4月29日(水・祝)に東京・CITY HALL & GALLERY GOTANDAで開催された「ミセス・インターナショナル2026日本大会」。世界大会代表選考会でもある同大会で、パン・パシフィック代表に選ばれたのが諏佐友佳子(すさ・ゆかこ/40)さんだ。

ミセス・インターナショナルは、アメリカを本部とする既婚女性のための国際的なビューティー・ページェントで、外見の美しさだけでなく社会貢献活動や発信力、人間性も重視される。日本代表たちは7月にアメリカ・シカゴで開催される世界大会へ出場する。
そんな諏佐さんは、わずか数カ月前まで乳がんと闘っていた。
「左胸を失う」不安を乗り越えた先に見つけた新たな目標
諏佐さんは2025年、乳がんの治療のため左胸の全摘出と再建手術を受けた。
「胸のケアにはずっと力を入れていて、自分の身体はすごく好きでした。だから乳がんと分かったときは、自分のチャームポイントの一つを失うことになるのかなと思いました」
しかし、手術後に目にした自分の身体は想像とは違っていた。
「傷口も驚くほどきれいで、悲しまずに済んだんです。むしろ感動しました。もしかしたら、手術前よりもっと自分の身体を好きになれるんじゃないかと思ったんです」
その思いから、当初は3年ほどかけて身体づくりを行い、ボディコンテストに出場することを目標に掲げていた。
ところが、知人を通じて紹介されたのがミセス・インターナショナルだった。
「最初は自分には向いていないと思いました。でも社会貢献活動を重視するコンテストだと聞いて、『それなら私にも挑戦できるかもしれない』と思いました」
抗がん剤治療中でも筋肉量アップ「ボディメイクってすごい」
ボディメイクを始めたのは今年2月。六本木のウォリアーズジムでパーソナルトレーニングを受けながら、週3回ほど自主トレーニングにも励んできた。
テーマは「ドレスが似合う身体」。
ヒップや肩を中心に鍛えた結果、自身でもお尻の位置が上がったことを実感しているという。
さらに周囲の反応も大きく変わった。
「自分ではそんなに変化を感じていなかったんですが、『身体が締まった』『お尻が上がった』と言われるようになりました。1カ月でこんなに変わるんだねと驚かれることもあって、すごくうれしかったです」
特に諏佐さんが驚いたのは、抗がん剤治療と並行しながら身体づくりを続けられたことだった。
「副作用で筋肉量が落ちると言われていたんです。でも実際には筋肉量が増えて、体脂肪率も初めて20%を切りました。ボディメイクって本当にすごいなと思いました」
「逆境を希望に変える」世界へ届けたいメッセージ
身長150cm。世界大会代表の中では小柄な存在だ。
「今まで身長が低いことをコンプレックスに思ったことはなかったんです。でも代表の皆さんと並んだときに初めて『小さいな』と感じました」
だからこそ今後はトレーニングを続け、自分らしい強さを武器にしたいという。
世界大会ではスキンヘッド姿で出場する予定だ。
諏佐さんが掲げるテーマは「逆境を希望に変える」。
現在は15〜39歳のAYA世代(思春期・若年成人)のがん患者支援と、予防医学の普及活動に取り組みながら資格取得も目指している。
「人生には闘病をはじめ、さまざまな困難があります。でも挑戦する気持ちがあれば、人は輝くことができる。そのことを伝えたいです」
世界大会の目標はトップ15入り。
「英語は得意ではありませんが、たくさんの国の方とコミュニケーションを取って、自分の経験や思いを伝えたいです」
乳がんという大きな試練を乗り越え、ボディメイクによって新たな自信を手にした諏佐さん。40歳から始めた挑戦は、今や世界へと続いている。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:写真提供:諏佐友佳子 取材協力:伊藤桜子










