マッスルゲート選手 コンテスト

「週2回は必ずお尻を鍛える」60歳がコンテストで銀メダル 「筋肉は本当に裏切らないし、年齢は関係ない」

78日に開催された『マッスルゲート東京スポルテック大会』。ビーチビキニ163cm以下級で2位という素晴らしい結果を手にしたのは、澤登留美子(さわと・るみこ/60)さんだ。現在は引き締まった身体でステージに立つ澤登さんだが、筋トレを始めた当初は思わぬ言葉に悔しい思いをしたことがあったという。

【写真】背中をステージでアピールする澤登留美子さん

「体型維持くらいの気持ちで筋トレを始めた頃、『トレーニングやっていてその身体かよ!』と言われたことがあります。心の中では『じゃあ、お前やってみろよ!』と思っていました(笑)」

その悔しさも、トレーニングを続ける原動力の一つになった。

筋トレを始めたきっかけは、お酒や食べることが好きだったことから、体型維持のためだったという。しかし、大会へ挑戦するきっかけは息子さんの一言だったという。

「息子から『どうせトレーニングするなら大会を目指してみたら?』と言われたんです。でも踏ん切りがつかなくて。最後に背中を押してくれたのは、行きつけの飲み屋のマスターの『出られるときに出た方がいい。出ようと思ったときには出られないかもしれないよ』という言葉でした」

ところが、大会出場を決意した直後に肩を骨折。プレートを入れる手術を受け、腕を上げることすら難しい時期が続いた。

「上半身のトレーニングが全くできなくなり、ひたすら下半身だけを鍛えていました。その後リハビリを頑張って、ようやく上半身のトレーニングもできるようになり、マッスルゲートのウーマンズレギンスに挑戦しました」

今大会では、得意部位である背中をアピールした。

「広背筋が広く見えるように意識しています。大会へ向けては34日おきに背中を鍛え、シーテッドロウやTバーロウ、アシステッドチンニング、ラットプルダウンなど7種目を取り入れていました」

食事管理を見直し、ボディメイクが大きく変化

また、ボディメイクでは食事管理にも苦労した経験があるという。

「最初はPFCバランスも分からず、とにかくトレーニングばかりしていました。息子からカロリー計算やアプリの使い方を教わりましたが、最初は数字を合わせるだけでした。その後、栄養指導を受けて『こんなに食べていいんだ』『1日4食でもいいんだ』と知り、とても勉強になりました」

試行錯誤を重ねながら、食事とトレーニングの両方を見直したことが、今回の2位につながった。しかし、澤登さんは結果に満足していない。

「優勝を狙っていたので悔しい気持ちもあります。でも大会の映像を見返して納得もしました」

すでに次の目標も見据えている。

「大会に出場できるということは、心も身体も健康だということ。出られる限り挑戦し続けたいです。強化したいのはお尻ですね。年齢を言い訳にしたくないので、週2回は必ずお尻を鍛えています」

最後に、読者へこんなメッセージを送ってくれた。

「病気や骨折でトレーニングができない時期もありましたが、『継続は力なり』を実感しています。筋肉は本当に裏切りません。年齢は関係ありません。少しずつでも始めれば必ず変われます。誰かのためではなく、自分自身のためにトレーニングを始めてみてほしいです」

60歳となった今も挑戦を続ける澤登さん。骨折という大きな壁を乗り越えながら、一歩ずつ積み重ねてきた努力は、「年齢や過去の挫折は、新しい挑戦を諦める理由にはならない」ということを、力強く教えてくれているのではないだろうか。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。

次ページ:背中をステージでアピールする澤登留美子さん澤登留美子さん

取材:佐藤佑樹 撮影:中島康介

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