
Instagramで「何故か筋肉の人になってしまったマダム」と自身を紹介する美容分野を得意とする鍼灸師、笠原和江(かさはら・かずえ/56)さん。2021年と2024年の写真を比べると、ウエストラインは見違えるほど変化している。
2024年には、JBBF東日本フィットモデル選手権大会163cm以下級で3位、兵庫県フィットモデルオープン大会163cm以下級で1位、JBBFオールジャパン・フィットモデル・チャンピオンシップス50歳以上級で3位に入賞するなど、実績を重ねてきた。
しかし、最初から理想の身体づくりができていたわけではない。
【写真】笠原和江さんの写真でみる驚きの変化

痩せたのに理想の身体じゃない
笠原さんが最初にダイエットをしたのは2021年のコロナ禍の真っただ中。当時はジムに通わず、食事で炭水化物を減らす徹底した糖質制限と自宅での軽い運動に取り組んだ。
体重はストンと落ちた。しかし、求めていた身体とは違った。
「多少、痩せたことは痩せたんですけど、理想とする筋肉質なスリム体型とは程遠かったんです」
その後、ゴールドジムに入会。ボディコンテストへの出場をきっかけに、PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物の摂取バランス)などを学び、「ただ体重を落とす」食事から、身体づくりのための食事へと意識が変わっていった。
「肋骨がパカッと開いていた」状態を見直して
さらに、初めて出場した大会では、思いもよらない指摘をトレーナーから受けた。
「『肋骨がパカッと開いている』って言われたんです。当時は『肋骨が開くってどういうこと?なんでダメなの?』という感じでした。50年以上生きてきて、初めて言われました(笑)」
長年、バレエに親しみ、柔軟性には自信があった笠原さん。しかし、自身は上部腰椎(腰の部分にある背骨のうち、上側の部分)の可動性が高く、背中を反らせる癖があり、その影響で、下部の肋骨が前方や外側へ張り出して見えるリブフレア(rib flare)と呼ばれる状態になっていたという。いわば、「肋骨がパカッと開いた」状態だ。
そこで、肋骨が前方へ張り出さないよう意識しながら、ヒップヒンジ(股関節を折りたたむように動かす動作)などを繰り返し練習。身体の使い方を根本から見直していった。
「肋骨が開いている」という一言をきっかけに、自身の肋骨の状態と意識的に向き合ってきた笠原さん。
ウエストのくびれづくりのために
笠原さんが自身の経験から実感したのは、ウエストの細さは体重の数字だけで決まるものではないということだ。
ウエストを細くしたいからと腹筋種目だけを増やすのではなく、柔軟性や姿勢、骨格のアライメント(骨の並びや位置関係)にも目を向け、必要な筋肉を適切に使える身体をつくることを大切にしている。
“鍛える”前に、まず身体を正しく使える土台を整える。それが、笠原さん流のウエストづくりである。
「鍛える」だけでなく「整える」身体づくりへ
現在、笠原さんは「ジュラシック筋膜リリース(※)」の公認資格を取得し、美容鍼灸とジュラシック筋膜リリースの施術を行う「サロン・ド・ハリエ」を港区で主宰している。
※「強力吸引カップ×内蔵ローラー」の特殊マシンにより、短時間で全身をケアする手法。筋膜や筋肉を押すのではなく、吸い上げて緩めた上でローラーとハンドで老廃物を押し流すというセットが、効果の高さと痛みの軽減を両立している。
10月からはゴールドジム原宿ANNEXで毎週火曜日にジュラシック筋膜リリースの施術を行う予定だ。
そのスタートに先立ち、筋膜リリースの無料体験会が開催される。当日、会場で予約を受け付ける形式で、体験時間は約10分。
【ジュラシック筋膜リリース 無料体験会】
・9月21日(月)ゴールドジム原宿ANNEX
笠原さんは、長年の悩みだったウエストラインを見直すなかで、前述のリブフレアなど、肋骨周辺のコンディショニングに着目してきた。この部位のケアについて、国家資格を持つ鍼灸師として次のように語る。
「肋骨のすぐ内側には肺があります。鍼で肺を傷つけ、空気が漏れて肺がしぼむ医原性気胸を起こさないよう、この部位への鍼の施術は慎重になります。一方、私が取り入れているジュラシック筋膜リリースという手法は、専用のローラーカップで皮膚を吸い上げながら筋膜に効果的に働きかけることができるので、鍼を使わずに肋骨周辺をケアする方法として活用しています」
もちろん肋骨周りの悩み以外にも有効的なジュラシック筋膜リリース。身体のコンディショニングを見直したい人は、足を運んでみてはいかがだろうか。
執筆者:久米大郎
都内の出版社で数学書の編集者として勤務。ゴールドジムでトレーニングに励み、ボディビル競技に挑戦中。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。競技者としての経験を生かし、筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」で取材・執筆を担当。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
取材・文:久米大郎 写真提供:笠原和江










