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仕事と家庭を両立した上でコンテスト優勝!宮崎の公務員ボディビルダーの日常【マッスル】

9月23日、宮崎の大型ショッピングモール、イオンモール宮崎にてボディコンテストの登竜門「マッスルゲート」が開催された。そこで実施されている新競技、「クラシックフィジーク」175㎝以下級のクラスで圧倒的な筋肉量とポージングテクニックで見る者の目を引き付けた選手がいた。トレーニング歴4年、38歳の市來幸司選手だ。

【写真】38歳でコンテストデビューを果たした市來幸司選手

「中学の頃からバスケットボールをやっていて、社会人になってからも職場のクラブチームに入って続けていました。でも、30歳のころに前十字靭帯を切ってしまったんです。そこからリハビリに取り組んで、その延長線上でトレーニングをやるようになりました」

2018年にはメンズフィジークでコンテストデビュー。メンズフィジークは主に上半身の筋肉の発達に重きを置かれる競技であるが、新型コロナの影響で大会が中止になった2020年にスクワットやデッドリフトなどの下半身のトレーニングを行うようになったことで脚の筋肉が発達。今年2021より全身の筋肉が審査対象となるボディビルに転向し、そのボディビルの中の新カテゴリーであるクラシックフィジークに今回のマッスルゲートに初挑戦。見事に優勝を果たした。

この市來選手、職業は宮崎県延岡市の市役所職員。今回は職場の同僚や同じく延岡市の消防士など地元のトレーニング仲間たちと参戦。普段の生活では、仕事と家庭を両立しながらトレーニングに励んでいる。

「子どもが3歳なんですが、なるべく定時で仕事を終えて18時までに保育園に子どもを迎えにいきます。自宅に戻って、お風呂に入れたり食事を食べさせたりと嫁さんと一緒に子どもの世話をして、それからジムに向かいます。ジムにはだいたい19時半から20時までに着くようにして、そこから閉館時間の23時までトレーニングしています。食事は、トレーニング前に少し炭水化物を食べて、トレーニング後に自宅に戻ってから肉と野菜、そしてバナナなどの炭水化物を食べるようにしています。」

トレーニング後の夕食を摂るのが23時半くらいで、就寝するはその約2時間後の深夜1時半ごろ。朝7時半に起床して8時半に出勤。このスケジュールは1年中変わらないという。

「今回のマッスルゲートは、公務員が仕事をしながら頑張っている姿をいろんな方々に見てもらえるいい機会だと思い、出場しました。私は競技歴がまだ浅いので、絞り方や調整方法、ポージングがまだまだです。でも、そこには伸びしろがあると思っています。来年以降、そういった部分をもっと突き詰めていければと思います」

目標は45歳になるまでに日本選手権のファイナリストになること。38歳の新人選手の挑戦が始まった。

取材・文:藤本かずまさ 撮影:中島康介

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執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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