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鈴木雅が探る!トレーニー必見の千葉のトレーニングマシン博物館にある名器たち

市場から消えた昔のマシンにも昔のマシンにしかない魅力があった。そうした古の名機を多く揃えているのが、ゴールドジム行徳千葉アスレチックセンター。進化を遂げてきたマシンの歴史を振り変える意味で、貴重なマシンの数々とその特徴を紹介する。

取材:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩

‟宝庫”ゴールドジム行徳千葉アスレチックセンター

今回はゴールドジム行徳千葉アスレチックセンターに設置されているマシンを紹介します。同店舗がオープンしたのは1998年4月。イースト東京(南砂町)、ノース東京(大塚)に続く、国内3号店です。ここにはフィットネスバブル期にあった80年代に一世を風靡したノーチラスやユニバーサル社などのマシンが揃えられています。私がトレーニングを始めた20年ほど前は、老舗のジムに行けば古いノーチラスのマシンにお目にかかることはありました。ですが、今ではここにしか置かれていないようなマシンも多く、往年の名機が並ぶその様は、まさに「トレーニングマシン博物館」の様相を呈しています。
昔のノーチラスマシンの特徴は、ケーブルではなくチェーンが用いられているところにあります。チェーンは慣性があまりかからないため、負荷が抜けるポイントがありません。そのため、動作中は対象筋に負荷がかかりっぱなしの状態になります。イースト東京や行徳千葉フィットネスセンターなどに置かれているギャラクシー社のレッグエクステンションマシンもチェーンが使われており、収縮ポイントで「スコン」と負荷が抜けるといったことがありません。ユニバーサル社のマシンは滑車とテコを組み合わせたシンプルな構造になっています。ただ、メカニズムそのものはとてもシンプルなのですが、筋肉にはダイレクトに負荷がかかります。
例えば、ユニバーサル社のショルダープレスマシンは、動作としてはシートに座ってハンドルを押し上げる、ただそれだけです。しかし、軌道が垂直方向ではなく斜め上の方向になっており、三角筋前部に負荷が乗りやすい構造になっています。
また昔のマシンに共通して言えることは、サイズがコンパクトで日本人にとって使いやすい点です。マグナムやギャラクシー社のマシンもそうですが、日本人の骨格にマッチしており、効率のいいトレーニングが可能です。安全面の部分では現在のマシンに軍配が上がります。近年のマシンにはスティッキングポイントで関節に負荷がかからないような、またストレッチポジションで筋肉が過伸展しないような工夫が施されています。
反面、昔のマシンは簡素な造りになっているが故に、負荷が筋肉に直接的に働きかけてきます。昔のマシンには昔のマシンにしかない魅力があり、そうした名機を活用してトレーニングができる行徳千葉アスレチックセンターは私が好きな店舗のひとつでもあります。

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