トレーニング mens womens

美しき筋肉主婦にして日本チャンピオンが持つ肉体美とは

昨年はオールジャパン選手権ボディフィットネス45歳以上160㎝以下級優勝を果たし、徐々に順位と実力を上げ、迫るオーバーオール戦でも表彰台が近いとされる漆島美紀。彼女のトレーニングを始めたきっかけや、現在のトレーニング、そして今の目標聴いた。

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 撮影:中島康介

「身体の根本的な部分に目を向けたくてピラティスを始めました」

20歳から7年間、フリーのエアロビクスインストラクターをしていたこともあり、ジムには毎日のようにいましたが、マシンをこなすだけといった、トレーニングとは言えないようなトレーニングをしていました。その後、主人の仕事の関係で香港に住むことになり、現地のジムでパーソナルトレーニングを体験。そこで筋トレの楽しさを改めて実感しました。香港でパーソナルを受けたことを機に、有酸素メインのトレーニングから、ウエイトトレーニングがメインに変わっていきました。
帰国後、小さなジムに入会しましたが、もの足りなさを感じ、ゴールドジムに入会しました。トレーニング種目の選び方や回数、セット数など、知識はありませんでしたが、いろいろなマシンを使うことが楽しく、筋トレと有酸素のセットでしばらくトレーニングを続けていました。
現在は、週5、6日でトレーニングを行なっています。早朝はエニタイムフィットネスで行いますが、ゴールドジムにも通っています。ゴールドジムでは、加藤直之アドバンストレーナーのパーソナルを月1、2回ほどお願いしています。また、現在のメニューは3分割です。胸の日、背中の日というような分割法ではなく、厳選した種目を限られた時間と体力の中で、質が下がる前に次の部位にいくといった感じの内容で行っています。
例えば、胸➝背中➝胸➝肩➝腕、肩➝背中➝肩➝背中➝腕と、どの部位も出力が下がらないようなメニューの組み方にしています。セット数は3、4セットと多くはありませんが、その分回ってくるのも早いので、トータルで考えるとボリューム(重さ×回数×セット数)はかなりの量になると思います。そして、特に元気な状態で扱えるボリュームというものを大切にしています! ただ、フォームにこだわりがあり過ぎるせいか、苦手なスクワットなどは足踏み状態です(汗)。
逆に、加藤トレーナーのパーソナルにおいては、一部位をセット数多めで追い込んでいただいているので、なかなかハードなトレーニングになりますが、クタクタになるようなメニューも大好きなんです。
好きなトレーニングメニューは、得意、不得意はありますが、意外とどの部位のトレーニング種目も同じぐらい好きなんです。強いて言うならば上腕二頭筋のトレーニングは少し嫌いかもしれません(笑)。
今の競技を行っている理由は、主人が先に競技を行っていて、そのときは応援で十分! お腹いっぱい!という感じだったんです。しかし、応援をしているうちに、私もあんな風にステージに立てるかな? ステージで輝けるかな?とそんな考えが少しずつ芽生えていきました。あるとき主人から、「鍛えているんだから挑戦してみたら?」と背中を押してもらい、競技にチャレンジしてみることにしました。
しかし、「大会に出てみたい!」とは思ったものの、どんな団体やカテゴリーがあるのかを全く知らず、女子の大会というとベストボディ・ジャパンしか観たことがなかったので、「こんな感じの大会に出るのかな?」と、漠然なものしかありませんでした。しかし、18年に澤田めぐみトレーナーに出会い、「ビキニよりはボディフィットネスの方が向いているんじゃないかしら?」というお言葉ををいただいたのがキッカケで、ボディフィットネスというカテゴリーを知りました。澤田トレーナーがそうおっしゃるんだから間違いない!と思い今のカテゴリーに決めました。
最近は、身体の根本的な部分に目を向けたくて、次の大会に向けてピラティスを始めました。身体の軸をしっかりさせることでポージングやトレーニングに活かせるのではないかと、新しいことにチャレンジしています。そして、今年はオールジャパン選手権、そしてグランドチャンピオンシップスとチャレンジしていきたいです。19年にグランドチャンピオンシップスに出場したときの自分を必ず超える!ということが目標です。その前にオールジャパン選手権で出場権を獲得しなければですね! 頑張ります!

次ページ:腹筋も強く美しい漆島選手の肉体美とは【写真】

次のページへ >


-トレーニング, mens, womens
-, , ,