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九州のスーパールーキーが持ち前の負けじ魂でサマスタ決勝の三冠王者に!

俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。その各地方予選上位入賞者のみで競われる「決勝大会」が12月3日(土)、東京・TFTホールで開催され、佐賀県在住の福田孝輔選手(27)が三冠を達成した。

【写真】今大会で三冠を達成した福田選手の筋肉ボディ

福田選手が制したのは、サーフパンツが似合うかっこいい身体を競う「SURF MODEL(サーフモデル)」と、バランスの取れたスタイルや舞台でのパフォーマンスが審査される「STYLISH GUY(スタイリッシュガイ)」ショートクラスの2部門。STYLISH GUYでは総合優勝も勝ち取り、ルーキーイヤーながら見事3部門で日本一となった。

自営で建設の仕事に携わる福田選手のボディコンテスト初出場は今年5月。知人の勧めでサマスタの福岡予選に出場し、STYLISH GUY部門ショートクラスでいきなり1位を獲得した。
「減量もきつかったし、コンテストはもういいかなと思いましたが、同じ日のルーキーチャレンジカップが2位だったんです。もともと負けず嫌いなこともあって、それがどうも悔しくて」

やる気のエンジンをかけ直し、10月の『筋肉祭』に挑んだが、結果はフィットネスモデル部門で3位。「このままじゃ終われない」と翌11月のルーキー戦決勝に乗り込むも、STYLISH GUY部門でまたも3位。負けじ魂に完全に火が付いた。

「ルーキー戦の決勝から12月の本戦決勝まで10日くらいしかなかったけど、(糖質を極力カットする)カーボディプリートをやったり、重さ30㎏のリュックを背負って、足には5㎏のおもりをつけて登山を繰り返したり。とても人間らしい生活とはいえなかったけど、この大会で1位を取るために1日、1日を後悔のないように過ごしてきました」

福田選手が頑張る原動力は2つある。ひとつは仲間の存在だ。高校野球の強豪校、有田工業高校出身。野球部時代には甲子園出場の経験を持つ。

「プロ野球選手になった同級生もいるし、みんないろいろな場所で頑張っている。その姿はすごく刺激になるし、自分も頑張ろうと思わせてくれます」

もうひとつは、ポージングのレッスンを受けている師の存在。
「今大会でも別の部門に出場しているプロ選手の安永優さんにすごくお世話になっていて、優さんを日本一のポージングの先生にしたいというのが自分の目標でもあるんです」

一方の安永選手も、努力を惜しまない愛弟子をリスペクトしている。
「彼は出場している選手の中で、競技に向き合っている時間が一番長かったと思うし、絶対に勝つんだという気持ちも強かった。素材がめちゃくちゃいいのは前提としてありますが、僕はむしろ彼の勝ちにいく姿勢が凄いと思うし、尊敬しているんです」(安永選手)

最高の形でルーキーイヤーを終えた福田選手に今後の目標を尋ねると、「まだまだ実力不足ですが」と謙遜しつつ夢を語ってくれた。

「ゆくゆくはステージで優さんの横に並び、一緒に戦えたら最高ですよね」
負けん気と仲間を思う気持ちは人一倍。九州のスーパールーキーが挑む2年目のシーズンにも期待が膨らむ。

取材:藤村幸代 撮影:中原義史

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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