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「ビキニ競技活動は一生の宝物となった」5年間の競技生活を終えたビキニアスリートが得た素晴らしい教訓

昨年のフィットネス競技(ボディフィットネス、メンズフィジーク、ビキニフィットネス)においてナンバー1を決める大決戦『ジャパングランドチャンピオンシップス』が最後のステージとなった吉嗣奈津希選手。2019年には階級別の日本一を決める『オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス』で優勝し、その後は国内トップクラスのビキニフィットネス選手として活躍。明るい表情と動きのしなやかなステージングで舞台を輝かせていた。そんな、5年間の競技生活を終えた吉嗣選手に、ビキニフィットネス競技で学んだことを聞いた。

【写真】素敵な表情でビキニのステージを彩った吉嗣選手の肉体美

吉嗣選手がトレーニングを開始したのは2013年の6月、自宅でのことだった。パーソナルトレーナーの免許取得にともない、自身も説得力のある身体になるべくトレーニング開始。当初は自重トレーニングや小さいダンベル、バランスボール、ディスク、バンドなどで行っていた。

あるとき、いろいろなコンテストをリサーチしていたときに、その当時の自分の身体(トレーニング歴5年時)がビキニフィットネスに一番チャレンジしやすい身体だと思ったという。
「夢中になってビキニフィットネスについて調べていくと、そのキラキラな世界にワクワクが止まらなくなりました」

吉嗣選手にとってビキニフィットネスとは、バランス良く全身にしなやかな筋肉が付き、皮下の薄さもあり、細く薄いウエスト、立体感のあるお尻、丸みのある脚、そして関節は細く、エレガントで華やかさを醸し出すポージングと所作、だと語る。
「ビキニフィットネスは一言で表すのは難しいです」

トップビキニアスリートとしてトレーニングのこだわりは?
「なるべく抜けがないように効かせること。これは、ポージングのピークコントロールに繋がる感覚もあるので、ゆっくり止めながら。なので、高重力では難しいので低〜中重量で高回数、呼吸も上手くタイミングを合わせて吐くことを意識しています。1セット完了するまでには時間がかかります。エネルギーがたくさん入った日は重い重量を扱う日もあります。また、このときは呼吸を止めます」

5年間の競技生活を終えた吉嗣選手だが、トレーニングは継続していくという。これまでの活動で吉嗣選手自身が学んできたものを、それを求める選手たちに惜しみなく伝えていくという考えだ。「トレーニング」「ポージング」「メンタル」「減量」「大会の準備」など、選手は様々な不安を考えることが多く、その不安を吉嗣選手自身の経験から得たたもので少しでも払拭したいという。
「辛い、苦しいだけではなく、楽しくワクワクするものにしていけたら幸いです。スポーツマンシップとは、競技とは、いろいろな思考も含めてお伝えできるようにしていきたいです」

最後に、今までの競技生活について振り返ってもらった。
「5年間の競技活動の中でたくさんの方々と知り合い、一緒に切磋琢磨してきました。大人になってこんなふうに新しい出会いから親密に付き合えることができたのは、同じ目標を持ち、辛いことを乗り越えてそのステージを目指すからこそだったと思います。この出会いや、自分が乗り越えた経験、そこに残した成果は一生の宝物となりました。私と出会ってくれた皆さん本当にありがとうございました。大好きです!」

取材:FITNESS LOVE編集部 写真:中島康介(大会)、吉嗣奈津希

【写真】素敵な表情でビキニのステージを彩った吉嗣選手の肉体美

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