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効果を高める食べ合わせ「フードシナジー」って知っている?|岡部友 食を語る#8

フィットネススタジオ「SPICE UP FITNESS」の代表を務め、女性たちのフィットネス文化を変えるため多方面での活動を続けている岡部友さん。美尻や運動、フィットネスという印象が強い岡部さんですが、じつは“食”は運動よりもこだわりが強いと話す。この連載では岡部さんの“食”に対する考え方について紹介していきます。第8回目のテーマは、『一緒に食べることで良い効果をもたらすフードシナジー』について。

【動画で解説】一緒に食べることでいい効果をもたらす食品

「フードシナジー」という言葉を皆さんは聞いたことがありますか?食べ物の組み合わせによって吸収を促し、栄養吸収を何倍も良くすることを言います。例えば、ターメリック(ウコン)だけで取ってもそこまでの抗酸化力はありませんが、ブラックペッパーと組み合わせることで吸収率が良くなり抗酸化力が何千倍にもなります。

また、トマトとオリーブオイルの組み合わせによってトマトに含まれるリコピンの吸収率が良くなります。よくトマトとチーズにバジルとオリーブオイルをかけて食べたりしますよね!トマトと油を一緒に摂ることは理にかなった食べ方のようです。先人の知恵はすごいですね。

あとはカレーにトマトを入れて、カレーに含むお肉をココナッツオイルなどで炒めてから使用すれば油とトマト、そしてターメリックとブラックペッパーのWフードシナジーが生まれるので、自分でカレーを作る際にはとくにお勧めです。

ここでは、お勧めのフードシナジーをいくつか簡単にご紹介します。

■トマト×オリーブオイルやアボカド
リコピン(抗酸化作用あり)の吸収率が高くなります。

■ターメリック×黒コショウ
ターメリック(ウコン)などに含まれるクルクミン(抗酸化作用あり)がブラックペッパーと取ることで吸収率UP。

■ほうれん草×レモン/小松菜×パプリカ
植物性の鉄分(非ヘム鉄)の吸収率を上げるためには、ビタミンCが含まれている食品と一緒に取ることで吸収率UPが期待できます。

■玄米×小豆
栄養価が高いと言われている玄米や小豆ですが、玄米にはリジンが不足していて、小豆にはメチオニンが不足しています。しかし二つを一緒に食べることで植物性の食品でもアミノ酸をコンプリートすることができます。


岡部友(おかべ・とも)
1985年12月6日生まれ、神奈川県出身。株式会社ヴィーナスジャパン代表取締役。分子整合栄養アドバイザー。高校卒業後、アメリカで運動生理学、解剖学を学び、フロリダ大学在学中に、プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持する資格NSCA-CSCSを取得。女性専門ジム「SPICE UP FITNESS」を東京、大阪、名古屋の5店舗で運営。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し大きな反響を呼んだ。
IG:@tomo_fitness

【動画で解説】一緒に食べることでいい効果をもたらす食品

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