サマスタ選手 コンテスト

28歳・コンサル営業が競技2年目でコンテスト優勝 3歳から水泳で培った「あでやかボディ」

「トレーニングもコンテストも自分自身との戦いで、自分で積み上げた分、向き合った分だけ成果になります。仕事もプライベートも他者との協調で成り立つので全ての結果をコントロールすることは難しいですが、ボディメイクは全てが自分次第です。そういうストレートな努力と成果が楽しいです」

【写真】永井絢子さんの「あでやか」ボディ

永井絢子(ながい・あやこ/28)さんは、コンサルティング営業という激務のなか、ボディコンテストに挑戦して半年で地方戦上位入賞、2年目で優勝を飾るなど新進気鋭のコンテスターだ。身体づくりの基礎には3歳からの競泳経験も一役買っている。今やプロ選手としても活躍し、永井さんの肉体を目指す選手も多いが、トレーニングのきっかけはコロナ禍での体重増加からのジム通いとごく普通のダイエットだった。

「勤務時間はフレキシブルではありますが、仕事後にトレーニングを始めようと思うと日付をまたいでしまったり、疲労で行けなくなってしまうということがよくありました。なので、コンテストのオンシーズンはできる限り午前にトレーニング時間を固定しています。自分がトレーニングにも仕事にも全力で取り組めるルーティンを見つけるのが大切だと思います」

仕事とトレーニングの両立について、心身ともに過酷になるコンテストシーズンのほうが業績が上がるのだという。

「決まった目標に対して限られた時間と体力を効率よく使うにはどのように組み立てればいいかを生活においても業務においてもより意識するようになるため、生産性が上がるのかなと思っています」

なぜ、ハードな生活によりハードな条件を自ら課すのか。永井さんの動機は非常にシンプルだった。

「憧れに近づきたいと思うからです。私の場合は立ちたいステージがあります。憧れる場所があり、目標があると努力により意味を見出せます。同じトレーニングをするにしても、自分が何をモチベーションにしたら頑張れるのかという着火点を見つけるとずっといい成果が出ると信じています」

今後は、新たなカテゴリーへの挑戦も含めてさらになりたい自分を追求していくと語った。

「新たな目標ができたときにいつでも挑戦できるよう、オフシーズンの身体づくりを努力しています。昨日よりも明日の自分が少しでも魅力的でありたいという気持ちでこれからも頑張っていきます」

自分はこのために生きている、という目標は漫然と過ごすには長すぎる人生を刺激的な冒険にしてくれる。どんな分野であれ挑戦し続ける人は、強く美しい輝きを放っている。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:にしかわ花 写真提供:永井絢子

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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