一生懸命、腹筋のトレーニングをしていても、下っ腹のぽっこりがなくならず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?実は、そんなお腹周りの脂肪を解消するためには、身体の内側で大きなコルセットのような役割をしている腹横筋をアプローチすることが大切なんです。
取材・文_飯塚さき 撮影_中原義史
呼吸によって
腸内環境を整える
腹筋の6パックを作りたい場合は、ウエイトトレーニングをすることももちろん大切です。私がトレーニングを始めたころも、腹筋の筋トレばかり頑張っていました。しかし、それだけだとお腹に厚みが出てしまっていました。細い円柱状で、なおかつ凹凸のある引き締まったウエストを作るためには、そもそも内臓を引き上げる力がないと難しいんです。腸に便が溜まると大腸は下がってしまうので、しっかりと内臓を支え、かつ引き上げる力がとても大切になります。
そこで取り入れたのが、ドローインです。きっかけは、昔、クラシックバレエや新体操をやっていたときのレッスンで、踊っているときにお腹が出てしまわないように、ドローインを教わっていたことを思い出したんです。ただトレーニングをするだけで、お腹がなかなか締まらないと悩んでいる方がとても多かったので、もう一度当時のコーチのところへ行って、ドローインを習得し直してきました。
呼吸で内臓を引き上げることによって、まず内臓が温まり腸内環境が整います。お腹周りが冷えている人は脂肪がつきやすいし、内臓脂肪がついている人はお腹が冷えているともいえます。内臓を内側から動かすことによって、内臓脂肪がつくことを防げるだけでなく、私はお腹周りに脂肪がつきにくくなりました。ドローインをするようになる前と今とでは、同じ体重でもお腹の厚みが全然違います。継続することで体質が変わるのが、ドローインの一番のメリットですね。
毎日行うことで
体質改善につながる
女性に特化すると、生理痛の軽減にも効果的です。私は、ドローインを習得してからは生理痛が全くありません。あと、便秘も解消されました。呼吸によって常にお腹周りが温まっている状態なので、腸や子宮など、お腹周りの状態がかなり改善されたと思います。
ドローインは、毎日続けたほうがいいものです。習慣化して、身体が自然とできるようになれば、無意識の状態でも常にお腹が引き上がっていて、内臓が下がらない状態になります。インナーを使っているだけなので、筋肉痛になることはなく、毎日行ったほうがいいというところが、筋トレと違う部分だと思います。意識付けのために、毎日行って継続することが大切で、それが体質改善につながります。
今回紹介するドローインは、5回1セットを3セット行います。最初は、腹横筋を使うのが難しいかもしれませんが、本来お腹のなかにある自分のコルセットを締めるようなイメージです。今の自分のレベルに合わせ、慣れてきたら徐々に中級・上級にも挑戦してみてくださいね。
教えてくれたのは・・・ダンシーあずさ さん
1990年5月11日、東京都出身。大学卒業後、アパレル会社で勤務の後、フィットネスジムでトレーナーとなる。2018年オールジャパンフィットネス選手権大会からビキニフィットネス35歳未満163cm以下級で優勝。2連覇中。世界選手権、アーノルドクラシックヨーロッパ大会、アジア選手権へも日本代表として出場。優雅で上品なステージングが注目されている。ポージングコーチ、パーソナルトレーナーとしても活躍中。
Instagram:@az.dancy
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