神奈川は川崎のカルッツかわさきで、『マッスルコンテスト東京』が2月13日(日)に行われた。本大会はボディビル大国でもある本場アメリカの西海岸を中心に開催されるワールドワイドなコンテスト団体で、長く歴史のあるNPC(National Physique Committee)の大会を手掛ける他、ボディビル、メンズフィジークなどのプロカテゴリー選手を輩出するリージョナル大会を開催する。
その日本大会かつ、国内最初の主要大会が今大会マッスルゲート神奈川とともに同日で行われた。
本インタビューでは、昨年も同大会にて一名のエントリーながらも、誰よりも強く美しい肉体を我々に見せてくれた“還暦の女王”こと、山野内里子選手に、今大会に対する想いなどを聞いた。
「マッスルコンテストジャパンに出るという目標がありますので、そのために今回もエントリーさせていただきました。マッスルコンテストという団体に出場している理由は、普段からお世話になっているゴールドジム様が運営に携わっているということと、世界中で大会を開催していることもあり、私ももっとグローバルに活躍の場を広げていきたいと考えているので、出場しています」
もともと山野内選手は、JBBF日本選手権にて5回優勝という偉業を達成しているが、山野内選手自身もっと世界で活躍していきたいという想いがあり、マッスルコンテストにてそれを叶えたいという気持ちがあった。そして目指すは『プロカード』の取得である。
また、山野内選手自身は競技を始めてからの肉体的な変化について「どんどん良くなっている」ということと同時に、これまで経験してきたことも含め、今のモチベーションに繋がっている。パーソナルトレーナーとしても活動しており、今までの活躍が仕事に直結していて、競技を通して教えられるメリットは非常に大きいのだと語ってくれた。
「この業界はまだまだ狭いので、今の競技だけに留まらず広い分野で交流したいと考えています。現在は『NOMON』から、NMNというサプリメントを提供していただいております。その繋がりで、国際シンポジウムにも出させていただき、学会の先生方やマラソン東京オリンピック日本代表の大迫傑選手らと対談させていただくなど、人との繋がりが広くなってきています。トレーニングを知らない人、競技を知らない人にその良さを広められたらと思います」
還暦を過ぎてもなお、精力的に自身の活動の場を広げる山野内選手にゴールはあるのかと尋ねると、「10年後も現役でやっていたらハッピーですね。たいへんですけど、人生を謳歌できるものだと思っています。『心技体』が一緒であるうちはずっと続けたいです。それには私自身が頑張れば成せます」
このように、いつまでも続けたいという想いがいつしか大きくなり、ボディビル競技のみならずスポーツ業界、そして日本をも巻き込んでトレーニングの楽しさを伝えようとする山野内選手。我々も何かできることはあるはずだ。そして、すぐにでも実行し、ともに“心技体”の共生を確立して、心と身体の幸せを手に入れたいものだ。
取材・文・撮影:FITNESS LOVE編集部