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クローン病、柔道でケガをして肘を手術……、25歳の苦労人が手に入れたド迫力ボディ

7月17日(日)に開催された『マッスルゲート群馬』のボディビル新人&75kg超級でダブル優勝を達成した酒巻孝太郎選手。見事にバルクアップされたド迫力ボディの持ち主の彼は、じつは病気やケガと真摯に向き合ってきた努力の人だった。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

【写真】酒巻孝太郎選手のド迫力のバルク

酒巻孝太郎選手

――トレーニングを始めたのは、いつですか?
「現在、25歳で19歳の時に始めました」

――キッカケを教えてください。
「16歳の頃にクローン病という完治しない指定難病になったためです。この病気はストレスによって症状が悪化すると言われ、ストレス発散のためとカッコいい身体になるために肉体づくりを始めました」

――肉体も素晴らしいですが、精神力も強いですね。
「正直、クローン病という難病になったと知った時は、本当にもう人生終わったと思いました。だけど今は、トレーニングに出会って症状も落ち着いてきて最高に楽しいです! 同じクローン病の人や難病持ってる人に、生きるパワーを少しでも与えられる存在になろうと思ってがんばっています。私の姿を見て、人生諦めずに頑張ろうって思ってもらえたら嬉しいですね」

――酒巻選手の姿を見て、勇気をもらっている人は多いと思います。ちなみに、トレーニングはどんなメニューを組んでいますか。
「今は胸、背中、ハムストリング、腕・肩、四頭筋で5分割しています。トレーニングで意識してるのは、正しいフォームで重量を追うことです。じつは高校の時に柔道でケガをして肘を手術しているんです。その影響で、腕を伸ばし切ることや曲げ切ることが出来ないんです。二頭筋、三頭筋の収縮は常に意識しています」

――病気だけではなく、大ケガも経験されているんですね。バルクアップが素晴らしいですが、食事面の工夫も教えてください。
「バルクアップで意識してることは食事管理で、増量するために徹底しています。もっと高重量を追いたいので、グルコサミンコンドロイチンを摂ろうと思っています!」

――仕事との両立は大丈夫ですか。
「早番、遅番の2交代の仕事をしているので、遅番の時は睡眠時間が少なくて苦労しています。トレーニングで辛かったのは、最近だとランジがキツくて気持ち悪くなったことですね(笑)。乗り越えられなかったので、休みました」

――病気と折り合いをつけながらのトレーニングなので、大変ですね。
「でも、トレーニングしていて良かったのは、自分に自信が持てるようになったことです。減量も、なるべくストレスフリーでいられるようにしています」

――次へ向けてはいかがでしょうか。
「今回の大会の1番の反省点は、ポージングの練習不足です。普段からポージング、フリーポーズの構成を考えて行こうと思いました」

――最後に大会へ出ようか迷っている人にアドバイスをお願いします。
「とりあえず、早く一回ステージ立って欲しいですね。とても良い経験になるのは間違いないです!」

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