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アラフォー営業マンの父と小学5年の娘がボディコンテストで金メダル

筋肉美・健康美を競うボディコンテストの中でも、自由度の高いポージングなどのエンターテインメント性と出場者への手厚いサポートが人気の『Super Body Contest(SBC)』。その2022年度東京大会である『TOKYO 07』が8月21日(日)、東京・サンパール荒川にて開催され、スリムなボディラインが重視される「TREND」では、LEGENDクラス(40歳~年齢無制限)で“九州の雄”實松健志郎選手(40)が優勝。今大会から始まったKIDS部門(3~12歳)では娘の愛里さん(11)も出場。親子でステージングの達成感や喜びを分かち合った。

【写真】コンテストで披露した實松親子のポージング写真

トレーニング歴7年の實松選手。ふだんは建設コンサルタントの営業職として多忙な日々を送っているため、自宅にダンベルやバーベル、ベンチ台を置いて、出勤前の早朝1時間を“家トレ”にあてている。そのトレーニング姿やステージで輝く姿に触発されたのか、「新しくKIDS部門ができるよ」という父の言葉に娘は「出たい!」と即座に反応した。

幼稚園生から小学生を対象に今大会からスタートした「KIDS」部門では、シンプルな規定ポーズ以外に日頃の習い事やスポーツ、特技を自由に披露できる15秒間の「フリーポーズ」がある。愛里さんは小学1年から小学5年の現在まで習っているダンスを披露すると決め、特訓。本番では会場から思わず拍手が湧くほどキレキレの動きを披露した。

感激しきりだったのが、他でもない父の健志郎さんだ。

「SBCのレッスンにも参加させてもらったことがあり、ポージングや立ち位置なども教えてもらってはいたのですが、やはり心配で舞台の袖から“大丈夫かな”と見守っていました。でも、心配するまでもないくらい、しっかりやってくれましたね。KIDSは出ている子全員が金メダルなので、親子で金メダルをもらえてよかったです」

TREND部門を制した實松さんだが、実は少しだけ悔いも残した大会だった。

「今年初めてできたDENIM部門で、できれば優勝したかったのですが、そううまくいかないのがコンテストです。今回は娘が主役。もちろんそれを言い訳にするわけではないですが、自分自身ちょっと追い込み方が足りなかったと反省しています。3週間後には地元に近い福岡での大会があるので、そこまでに修正したいと思います」

佐賀県在住の實松選手はふだん九州で開催される大会に出場している。今回はKIDS部門初開催を聞きつけ、親子で二泊三日の“東京遠征”を敢行したのだという。

「娘は女性のカテゴリーにも興味があるみたいです。あと6、7年……そこまで興味が続いたら、親子でボディコンテストに挑戦してみたいですね」

親子にとって“ボディコンテストをめぐる真夏の冒険”となった今大会は、父にとって新たな夢の始まりにもなったようだ。

取材:藤村幸代 撮影:田中郁衣

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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