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痩せる努力をやめて拒食症を乗り越えたレギンス女王「体重計に乗るのをやめました」【筋肉道Vol.58】

ゴールドジムJAPAN CUP ウーマンズレギンス163cm超級 優勝 吉田紗綾選手トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、12月3日(土)に開催された『ゴールドジムJAPAN CUP』でウーマンズレギンス163cm超級優勝の吉田紗綾さん(23)。吉田さんがトレーニングを始めたのは高校2年生のころ。初めはただ「痩せたい」という思いが強かったそうだが、今では健康的な身体を目指して、無理をせずに、トレーニングを続けている。トレーニング歴5年目の吉田さんがトレーニングに対する思いを語ってくれた。

【写真】吉田紗綾さんの美脚が引き立つレギンス姿でポージングを披露

「母がジムに通っていたので、高校2年生のときに私も通うようになりました。中学生のときに拒食症になって以降、高校生の頃もまだ拒食症気味なところがあり、ジムにはただ痩せたくて通っていましたが、高校3年生になり自分でトレーニングのことを調べるようになってからは筋肉をつけて身体を変えていきたいと思うようになりました。トレーニングの目的が『痩せるため』のときはただ言われるがままにトレーニングを行い、とにかく走っていました」

吉田さんが初めての大会に挑戦したのは2021年のマッスルゲート静岡。きっかけは旦那さんだった。

「2021年のマッスルゲート静岡大会に夫が出場することになり、観戦するなら私も出たいと思い一緒に出場を決めました。トレーニングの目的が『ボディメイク』に変わってからは、どの部位を鍛えたいか、どこを使っているのかをきちんと意識し、食事についてはタンパク質の摂取量を増やしつつ脂質は抑えるように心がけるようになりました」

現在、専業主婦の吉田さんは、週3~5回、家事が終わった後の日中にトレーニングを行っている。対象部位を意識してゆっくり丁寧にトレーニングをして、決して無理はしないようにしているという。食事は基本的にローファット(低脂質)な食事だが、大会がオフになる期間の増量期はある程度好きなものを食べるようにしている。

「減量がうまく進まないときは、その原因を考えつつカーボ(炭水化物)を1食だけめちゃくちゃ増やしてみたり、有酸素を増やしてみたり何かしら変化をつけて様子を伺いました」

全国各地で開催された「マッスルゲート」で各カテゴリー上位入賞者が参加できる大会『ゴールドジムJAPAN CUP(2022年12月3日開催)』でウーマンズレギンス163cm超級に出場し、見事優勝を果たした吉田さん。しかし、拒食症の経験がある吉田さんにとって、大会に向けて精神的に追い込まれた時期もあったという。

「拒食症の頃は、毎日のように体重計に乗っては一喜一憂していました。今でもそのときの癖で減量中は特に体重計ばかり乗ってしまいます。『1カ月で○kg』と無理のない範囲の目標を立てても、乗る度に数値が変わっていないと不安が募ります。特に、今回の減量はあまりスムーズではなかったのもあり精神的にも落ち込んでしまい、トレーニングのモチベーションも落ちてしまいました。そこで、思い切って体重計に乗るのをやめました。数値が分からない不安はありましたが徐々に変な焦りみたいなものはなくなり、写真や動画などで変化を可視化したことでやる気も戻ってきました。数値に依存せずに気持ちが楽に減量できました」

過去を乗り越えて、トレーニングを5年間継続している吉田さん。改めて健康的な身体をつくっていくことの重要性とは。

「人それぞれ理想の身体や好みは違うと思います。ですが、身体を変えていく上で健康であることは必要不可欠です。私自身、拒食症となり自分の健康を無視してまで痩せようとしていた時期があります。結果、心身ともにボロボロとなり、ダイエットを継続することも不可能となりました。私は運良く筋トレと出合い、長い時間を経て健康的な身体づくりができるようになりました。ですが、出合っていなければまだ不健康な痩せ方を続けていたと思います。心身ともに健康なボディメイクが一番、自分を輝かしてくれます。今の自分だけじゃなく未来の自分のためにも継続できる身体づくりをしていきましょう」

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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