"コンプレックス"。その程度は大なり小なりあれど、多くの人が抱える悩みの種だ。今回は「脚が太く、お尻が大きい」ことがコンプレックスだったという小倉あれずさん(25)に話を聞いた(他者との比較ではなく、あくまで小倉さん自身の中でのコンプレックスのお話です)。
【写真】「コンプレックスを活かせる」とポジティブになれた小倉さんのお尻、脚の写真と過去の写真を覗く
小倉さんは、イラン人の父と日本人の母の間に生まれた。
「生まれはイランです。一歳まであっちにいて、それ以降はずっと日本で生活しています。今でもイランには年に一回帰省して、祖父母に会いに行ってますね」
そんなルーツを持つ小倉さん。小さい頃からスポーツ少女だったという。
「幼稚園の頃は空手や水泳を習っていました。あと、祖父が『あれずは女優になれ』と言っていて、タレントスクールにも通っていましたね(笑)。小学校でバレーボールを始めたんですが、どんどんバレーボールにハマっていったのでタレントスクールには行かなくなりましたけど(笑)」
そんな幼少期を過ごした小倉さん。なんでも小学校から始めたバレーボールはかなりのレベルだったとか。
「バレーボールは本当に大好きで、小学校では全国3位、高校では全国ベスト16まで行きました。好きなことには昔からめちゃくちゃのめり込んでしまうんです」
一つのことにとことんのめり込んでしまう性格だという。その時からコンプレックスは感じていたのだろうか。
「ずっとお尻が大きいことと脚が太いことが自分の中でコンプレックスでした。他の人から見たら大したことではないと思われそうですが、自分の中ではかなり気にしていましたね。ずっと『私の脚とお尻って豚みたい』と思っていましたし、脚やお尻を見たくないような状態でした(笑)」
そのコンプレックスにどう向き合っていったのか。
「母が勤めていた整骨院の院長さんに『そのコンプレックスを活かせる競技があるよ』と教えて頂いて、ビキニフィットネスの存在を知りました。自分が悩んでいたことが強みになる世界に出会って、だんだんとコンプレックスをポジティブに受け入れられるようになったんです」
競技との出会いが小倉さんの悩みを"強み"に変えられるようになったという。今はそのことに関してどう考えているのだろうか。
「今までは筋トレをすると脚がもっと太くなっちゃうんじゃないか、お尻がもっと大きくなってしまうんじゃないかと筋トレに対してネガティブなイメージを持っていましたが、今はむしろ逆でどんだけやってもなかなか太くならないので悔しいです(笑)。競技に出会ってから食べるのも怖くなくなったし筋トレも楽しめるようになり、周りから『表情がイキイキしてるね』と言われることが多くなりました。競技に出会えて本当に良かったです」
コンプレックスは捉え方一つで大きな強みに変わる可能性を秘めているのかもしれない。
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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介