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「社会人2年目、落ち込み過ぎないようになった」パワーリフティング女子がバーベルを握る理由

鵜飼真穂さん5月27日(土)、墨田区総合体育館サブアリーナで『第4回新人限定TOKYOパワーリフティング選手権大会』が開催された。本大会は全日本パワーリフティング協会(JPA)の大会に出場したことがない新人のみが出場できる大会で女子選手も多数出場した。ここでは47kg級で優勝した鵜飼真穂(うかい・まほ/23)さんをクローズアップ。

【写真】鵜飼さんの97.5kgデッドリフト

「運動しなきゃ……」という理由からジムに通い始めた鵜飼さんは、通っていくうちにトレーナーの勧めでジムの『BIG3測定会』に出場することになり、パワーリフティングを始めるようになったという。
「中学から陸上競技(800m)をやっていたので、そこで培ったものが活かされたのか、割と重量が持てました。それがきっかけで今回の大会を勧めていただき、初めての公式戦に出場することなりました」

初の公式戦でスクワット77.5kg、ベンチプレス50kg、デッドリフト97.5kg、トータル225kgを成功し優勝。

パワーリフティングの練習は大変な反面、終わった後の達成感が好きだという鵜飼さん。
「金融系の営業職なので成果重視です。苦労もありますが、ジムで重いものを持ち上げると、いい切り替えになって、翌日からも仕事が頑張れるようになりました」

身体も引き締まり、営業トークでも筋トレの話題で盛り上がることもしばしば。内面での変化も強く感じるようになったという。
「落ち込みやすい性格で、今でもそれは変わらないんですけど、下がり幅が減った気がしています。コンスタントにジムに通って、記録を積み上げていくことが自信につながっていて、私でも何かやり遂げていけるんだといった感覚を覚えています。自分のことが好きになりました」

鵜飼さんにとってのパワーリフティングの試合の魅力は"一瞬にかけるエネルギー"だという。
「他のスポーツは割と長い時間かけて勝敗を決しますが、パワーリフティングは一瞬です。組み方、持ち方、上げ方など一つでも変わってしまうと持ち上がらない、そんな一瞬にかける集中力とエネルギーが好きです」

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取材・撮影:FITNESS LOVE編集部

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