ボディコンテストに出場する理由はさまざま。今回は3人の子どもを育てながら、『ベストボディ・ジャパン』で頭角を現してきた宮崎県在住のインストラクターASAMI(あさみ/35)さんをクローズアップ。ASAMIさんは大会出場を通して"自分が幸せでないと子どもたちを幸せにできない”という教訓を得たという。
フィットネスインストラクターとして活躍するASAMIさんは、産後の体型崩れに悩まされてはいたが、仕事と子育てに追われていたため意欲的にトレーニングの時間を割くわけではなかった。しかし、離婚をきっかけに自己肯定感が低くなり、ネガティブな自分を変えるためにトレーニングに打ち込むことを決意した。
「以前からメンタルが弱くて、人目を気にすることが多く、離婚をきっかけにそれが顕著になってきました。このままでは自分がダメになると思い、インストラクターの仕事にもつながるトレーニングに本腰を入れることにしました」
トレーニングを行うようになり体型も変化していったたというASAMIさんは、『ベストボディ・ジャパン』に出場する仲間やお客様の影響でコンテストに挑戦することを決めた。
「コンテストに出ると決めたことで、週3日は筋トレをするというノルマを課しました。子どもたちが学校に行っている間、寝ている間、仕事の空いている時間を使って鍛えるようになりました」
高校生、中学生、小学生の3人の子どもとの家族の時間も大切にしながら、ボディコンテストを決めてからは自分の時間を確保できるようになったという。
「子育てをしていると、どうしても子どものことばかりになりがちです。子どもが一番であることに変わりはないですが、自分の気持ちが疲れていては子どもたちにも悪影響です。コンテストを目指すようになってからは自分がイキイキしていて、子どもたちも喜んでくれていると思います」
ママが輝いていると子どもたちも喜んでくれることを知ったというASAMIさんは子育てママたちに伝えたい想いがあるという。
「自分が幸せでないと子どもたちを幸せにできない。これは、シングルマザーとなりコンテストに出るようになったことで得た教訓です。自分を労わる時間、自分が綺麗になるために時間を割くことで、自信と活力を得られることを知りました。時間が取れないと諦めないで、子育てママさんたちは自分の心と身体と向き合い、満足させる時間として、トレーニングやフィットネスを楽しんでもらいたいです」
3児のシングルマザーであるASAMIさんは昨年は5位が最高順位だったが、今年は宮崎大会、鹿児島大会とグランプリを獲得している。よく褒められるというお腹とお尻のS字ラインを武器に日本大会でのTOP10入りを目指す。
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取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:ASAMI