6月24日に開催された『JBBF東京クラス別選手権』で、ミスター75kg超級の頂点に輝いた阿部ロイ（あべ・ろい／27）選手。昨年衝撃的なボディビルデビューを果たし、12月に開催された『ゴールドジムJAPAN CUP』でMVPを獲得したことは記憶に新しいが、その快進撃は留まるところを知らない。今大会では見事な逆三角形の上半身と、アメフト時代から鍛え上げられた下半身の絞りが印象的だった。
一昨年までアメフトで活躍していた阿部選手は昨年からコンテストに挑戦を始めたが、今年初めてJBBF主催大会に出場することになり、自身の中で気持ちの変化があったようだ。
「昨年までは元アメフト選手の印象が強かったと思いますが、今年からは本格的にボディビル選手として大会に挑んでいます。（75kg超級には）大きい人もいると話題になっていても、サイズの面では負けない自信があった。大会が終わって、やり切れたかなと思っています」
阿部選手が『ゴールドジムJAPAN CUP』から『東京クラス別選手権』まで確保できたオフ期間はおよそ2ヶ月。去年からの延長という気持ちで今大会に挑めたためか、途中でモチベーションが切れることはなかったという。
「オフ期間にも食事にも気を配り、体脂肪がつきすぎないように、日常生活で歩数を増やすことも心がけました。ボディビルダーらしい生活を送ることができたと思います」
次に阿部選手が出場するのは7月の東京選手権大会。
「東京選手権に向けては今よりもっと絞りこみます。目標はミスター東京を獲って、『日本クラス別選手権』で優勝。『日本選手権』ではファイナリストに残るレベルになりたいです」
JBBFデビュー最初の大会にしてこの活躍。ボディビル界に雄飛する阿部ロイ選手から目が離せない。
取材：FITNESS LOVE編集部 撮影：中島康介
