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学生結婚、子育て、会社経営を経て......中途半端さを乗り越えた廣中れなさん(33)が魅せた妖艶なビキニ姿

廣中れなさん(撮影:中島康介)コンプレックス。その程度は大なり小なりあれど、多くの人が抱える悩みの種だ。今回は「何もできず、自信のない自分自身」がコンプレックスだったという廣中れな(ひろなか・れな/33)さんに話を聞いた。

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現在ではビキニフィットネスの最高峰、JBBFオールジャパンビキニフィットネス163㎝超級で女王・安井友梨選手に次ぐ2位の成績を誇るトップビキニ選手の廣中さんは、過去に強いコンプレックスを感じていた。それは容姿の悩みなどではなく、何事にも中途半端な自分自身に対してのものだった。

「大学生の頃に学生結婚をし、卒業して間もなく子供を授かり、若いうちから会社を経営していたので、小さい子供を背負いながら仕事をするのが当たり前な日々でした。まだ若かったこともあり、他会社の方から悪い条件をわざと出して追い払われたこともありました。そして仕事が終わるとまた一人で子供達を寝かす、という日々を過ごしていました」

そんな廣中さんには唯一の楽しみがあった。

「仕事の合間40分で、ジムでトレーニングをしたりジムの友達としょうもない話をしたりすることが私の唯一の楽しみでした」

だが、次第にその楽しみさえも奪われていくことになった。

「『女は家事育児を一人でやるのは当たり前!仕事もしないといけないのだから、今は楽しみなんて言っている場合ではないだろ!』と唯一の楽しみだったジム通いも否定されるようになりました。自由がきかない、経験もない自分は何か言い返せるようなことをしているんだろうかと自問自答を繰り返すようになり、何も言い返すことができずに、こっそりと家で泣いてはまた平静を装って仕事に行くことしかできなかったです」

唯一の楽しみを奪われ、自分への自信を失っていた廣中さん。そんな中、ある気づきを得て考えが一変したという。

「ただ、『こんな泣き虫な自分自身にそもそも原因があるんだろうな』と気づいて、何か一つでもいいから夢中になれることをして、それをきっかけに仕事も子育てもプライベートも有意義にし、今まで馬鹿にしてきた人たちを見返してやろうと思うようになりました。その後、私は離婚を決意し、『シングルマザーでも子育て中でも、女性が輝ける場所があるんだ!』と証明したいと強く思うようになりました。それがビキニフィットネスだったんです」

それから、廣中さんの人生は一変した。

「トレーニングを始めてから私の人生は180度変わりました。当時、お尻も小さく寸胴体型だった私の身体はみるみる変わっていき、次第に自信もつくように。仕事もうまく回り始め、子供と過ごす時間も以前より充実していきました」

しかし、さらにトレーニング熱が入った廣中さんは、次第に家族と衝突するように……。

「コンテスト一年目のオールジャパンでは下から3番目でした。これでは示しがつかないと思い、片道3時間かけて頻繁にトレーニングを習いにMAXGYMに通いました。また、モデルウォーク、仕草、所作や表情の作り方などトレーニング以外のことも習いに片道3時間半かけて広島にも通っていました。一年目のオールジャパンでは結果が出なかったことやビキニ競技への理解などから家族とかなり衝突していました。『シングルマザーがやることではないでしょ!』という人もなかにはいました。だからこそ早く結果を出す必要があると思い、ひたすらトレーニングとポージングに取り組んでいました」

そして昨年、ついに全国トップレベルの舞台で結果を残した。

「『安井友梨さんとオールジャパンで横に並ぶ』という私の一つの目標を、昨年のオールジャパンで達成することができました。表彰式で2位以内だと分かった瞬間、今までの想いが溢れて出てきて涙がとまりませんでした」

壮絶な努力の末に、日本2位の結果を残した廣中さん。最後に、今現在コンプレックスで悩む方々に伝えたいこととは?

「周りにどんなに否定されたとしても、なかなか理解されなかったとしても、自分の可能性を自分で狭めたり何か別のことを理由にしてやらない選択をするのではなく、まずはチャレンジする勇気を出して欲しいです。いつからでも何歳からでも自分を変えることはできるし、フィットネスではなくてもいいので、是非何か一つ夢中になれることを見つけて欲しいです」

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:廣中れな

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