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56歳、飽くなき挑戦。『限界まで脂肪を落とした』究極の身体で掴んだ東京の女王

荻島順子さん(撮影:中島康介)荻島順子(おぎしま・じゅんこ/56)選手は大会前に身近な存在を失いながらも、3度目の挑戦でミス東京の座を掴んだ。その身体は、「限界まで脂肪を落とした」の覚悟の身体だった。

【写真】ミス東京・荻島順子さんの「ほぼ全身筋肉」なバキバキボディ

――東京選手権の女子フィジーク優勝おめでとうございます。今のご感想をお聞かせ下さい。

「3度目にして優勝、しかもオール1位票、ベストアーティスティック賞もいただけて最高の大会になりました。競技に取り組む中で、今までは勝ちたいと思った事がなかったのですが、私の中で初めて『優勝したい!』という気持ちが出てきました。『誰の目から見ても優勝だと思えるような身体で、自分の力で!』と強く思い、挑む事ができました」

――バキバキに絞れていて、現に予選から決勝まで全ての審査員が1位票をつけるという完勝でした。どのような食事で減量されたのですか?

「減量期の食事は、朝はアミノコンプレックス(ゴールドジムが販売している、プロテインよりも吸収の早いペプチドを含有する商品)とバナナで、昼は鶏むね肉か牛もも肉200gとさつまいもかオートミール、夜は鶏むね肉100gと野菜を食べていました。減量期間は約3カ月で、その間はずっとこの食事です」

――食事に関して、何か今までと変えた、工夫した点はありますか?

「去年の日本選手権で初めて大会前にお餅を食べたらとても良かったので、今回もお餅にオリーブオイルをかけて食べました」

――今回の大会当日の体重は?

「体重は44kgにしたかったのですが、どんどん落ちて最終的に43kgでした。」

――Instagramを拝見しましたが、大会前に愛犬のごまちゃんが亡くなってしまったと。

「大会の10日前に、恐らく熱中症で突然倒れて、病院に連れて行ったのですが亡くなりました。2歳10カ月でした。ショックが大きくてトレーニングする気にもなれず、夜も眠れない日が続いたのですが、『このままではごまちゃんも喜ばない!』と思い、『大会で絶対優勝するからね!』と天国のごまちゃんに誓って、それからは大会に集中するようにしました。当日も写真を控室に飾っていました」

――優勝という約束を無事果たされたのですね。今回の大会に挑むにあたり、お世話になった方々はいますか?

「私は澤田さんから本野式筋膜連鎖トレーニング法を教えてもらっています。そのおかげで怪我もなくこの身体を作る事ができています。本野さんや澤田さんと出会えなかったら今の自分はないと思うので感謝でいっぱいです。また、今お世話になっているクオルラボの林さんも、いつもお父さんのように親身になってくれて、ご夫婦共に可愛がってもらって感謝しています」

――今回の大会では、文字通り最も芸術的な表現力を発揮した選手に贈られる賞であるベストアーティスティック賞を受賞されましたが、1分間のフリーポーズではどのようなことを意識されましたか?

「2年連続でベストアーティスティック賞を頂けてとても嬉しいです。もともとフリーポーズが苦手で、どうしたら綺麗に踊れるか苦労して練習を重ねてきたので、なおさら嬉しいです。指先まで綺麗に優雅に、かつ自分の身体の良いところを活かしつつ、力強くそして女性らしく、見ている方々に感動を与えられるようなフリーポーズを意識しています」

――荻島選手の『女子フィジーク』競技にかける想いと、今後の目標をお聞かせ下さい。

「競技に取り組む上で、持って生まれたこの身体を活かして、悔いのないよう出来る限りの事をやっていきたいと思っています。また今後は、やはり日本選手権で表彰台に上がること、さらには世界にもチャレンジしてみたいという気持ちも出てきました。この競技を通して、いくつになっても何かに挑戦していくことの楽しさや、『やろうと思えば願いは必ず叶う!』そんな姿を見て誰かが何かを感じてくれたら良いなと思っています」

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介

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