全体のアウトライン、ウエストの締まり、肩の丸み、爽やかさなどが求められ、全体のトータルパッケージで評価されるメンズフィジーク。そして、日本では2021年より新たに新設されたカテゴリーであるマスキュラーメンズフィジークは、メンズフィジークより一回り大きな筋肉の搭載が求められ、かつウエストの締まりなど全体的なトータルパッケージも評価の対象となる。このカテゴリーで、8月4日(金)に開催された日本トップクラスの戦いであるSPORTEC CUPにて2位の結果を残した中里涼(なかさと・りょう/31)選手。全体的なバルクもさることながら、特にその極太の上腕が特徴の中里選手が考える、太い腕の作り方とは?
――先日のSRORTEC CUPマスキュラーフィジークでは2位という結果を残されました。ご感想をお聞かせ下さい。
「3度目の挑戦で初めて表彰台に上がれたことがとても嬉しく、応援してくださった家族、友人、職場の方々に感謝を伝えたいです」
――そもそも中里選手が競技を始められたきっかけとは?
「以前から興味はあったのですが出場はしておらず、その後、職場の上司に後押ししていただき出場するに至りました。マスキュラーフィジークという競技は、自分の求める体型、目指す身体に近いと感じ、挑戦を決めました」
――具体的には、中里選手はどのような体型を求めていますか?
「上半身、下半身のバランスがとれ、丸みのある身体です」
――中里選手は筋肉の大きさ、いわゆるバルクがすごい選手として知られていますが、自身の最も得意な部位はどこですか?
「強いてあげれば腕です。あまり自分では分かりませんが、褒めていただくことが多い部位なので、得意なのかなと感じています」
――腕トレの中で、最も好きな種目とは?
「上腕三頭筋を鍛えるケーブルプレスダウンが一番好きです。肘への負担が少なく高重量を行えるので、重宝しています」
――プレスダウンでその大きな三頭筋を作り上げたのですね。最後に、「腕を太くしたい!」という方はどのような意識でトレーニングしていけば良いと思いますか?
「まず種目に関しては、特定の種目に偏らず、バランスよく行うことが重要だと思います。また、特にニ頭筋の場合はパンプしてしまうと収縮がしづらくなる感覚が私はあるので、高回数ではほとんど行いません。二頭筋に関わらず腕を太くするのなら、ある程度の高重量を持つことが必要かと思います」
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介