9月9日（土）に行われたオールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップス・ビキニフィットネス35歳以上160cm超級で2位、翌日行われたオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス・ビキニフィットネス163cm超級ではハイレベルな階級の中、4位を獲得した堀田ひろみ（ほりた・ひろみ/37）選手。
「自分らしく。カッコいい身体でいくつになってもビキニをクールに着ていたいです」
オールジャパンマスターズでは終始、クールな表情をみせていたが、翌日のオールジャパンでは華やかな笑顔をみせ、両日とも観客の注目を集めた。
「今年は出場を諦めていたので、まずは出場できたこと、応援してくれた家族や友人に感謝しています。大会出場を決めてから2カ月半ほどで仕上げたので、オールジャパンにはぎりぎり間に合った〜という感じです」
今年の大会への出場を諦めていたのは、今年の4月に転勤、引っ越し、娘の転校など環境の変化が多く、すべてのバランスが崩れていたからだという。そんなときに堀田選手の娘さんが「今まで頑張ってきたじゃん。今年もがんばれ」と背中を押してくれて環境を整えていった。
「フルタイムでの仕事と、家事、育児、トレーニングを両立できているとは思えません（笑）。ただ、バランスを保つように日々努力しています」と語る堀田選手。
「平日はあまり時間がとれないので、土日にトレーニングをメインにしたり。家事と育児は完璧にこなすのは無理なのでそこそこで。仕事はなるべく残業はしないようにしています。周りの人に助けてもらいながら環境を整え、仕事と家事、育児、トレーニングのバランスをなんとか保っています。娘にはずいぶん協力してもらっていますね」
ウエストラインを細く仕上げることを昨年から課題としていた堀田選手。今年は中殿筋を強化して、ウエストからのヒップラインがスッキリしたボディラインを目指したという。「お尻はここ数年でよくなった部位です」と語る堀田さんのトレーニング内容と意識していることとは？
「トレーニングは現在は週4回、トレーニングを始めたころは週6回でした。1回1時間から1時間半です。週に1回ずつ、肩、脚、背中、ハム・お尻をトレーニングしています。姿勢が悪くならないことと、重量にこだわらず使っている筋肉の感覚を意識しています。お尻トレーニングでは、重さではなく、骨盤底筋を締める感覚と使っている筋肉の感覚を大切にトレーニングしてきました。背中の筋肉は褒められますが、得意なだけだと思います（笑）」
以前はトレーニングがしたくて、痛みを我慢して毎日がっつりトレーニングしており、膝に水がたまったことがあったという堀田選手。
「無理なトレーニングはケガにつながるとわかってからは、痛みが出始めたら、ケアの時間をとり、トレーニング内容も変えるようになりました。最近は自分に合ったトレーニング方法がわかってきたおかげで、ケガをすることがなくなりました。腰と膝が痛くなることが多いので、負担にならないように自分に合ったメニューを選んでトレーニングしています」
食事面では減量中でも食材のグラム数は測らないなど、ストレスなく減量する工夫があった。
「基本的に、野菜と果物が好きで、朝は必ず果物を食べます。お昼は基本的にとりハム弁当です。実は白米が好きではありません。雑穀が好きなので、雑穀米は食べますが、減量中の食事の基本は鶏むね肉と野菜、豆類（豆腐や納豆など）を食べています。“1日何グラム！”というように測ることが私にとってストレスなので、減量中の食事はほぼ感覚です。“だいたい何グラムかな～”ぐらいな感覚です。トレーニングが夜の場合は、夜ご飯を済ませてからトレーニングに行くので、夕食で炭水化物をとって、トレーニングから帰ってきてからタンパク質（プロテイン含）を摂っています」
そして、子育てをしながらの減量にもストレスをためず、できる範囲で継続することの大切さが伺えた。
「子育てをしていると、減量飯も完璧にはできません。減量中は基本的に親子で別メニューですが、子どもが残した食べ物を捨てるのはもったいないので、私が食べます。自分なりのルールを決めて、できる範囲で続けていくことが減量を成功させるポイントだと思います。減量中でも、子どもと一緒に揚げ物やお菓子を食べてしまいます。ただしがっつり食べず、一個とか一口をもらう感じです。娘が食べている餃子や唐揚げをいつも一個いや二個くらい横取りします（笑）。アイスクリームも一口いや二口もらいます（笑）」
最後に、堀田選手は次の目標を熱く語ってくれた。
「来年のオールジャパンマスターズは優勝して、海外の大会にも出場してみたいです」
取材：FITNESS LOVE編集部 撮影：中島康介
