「正直、びっくりしています。獲れると思ってなくて、驚きと興奮で昨日は寝られませんでした」
翌日のインタビューにそう笑った鈴木玲真（すずき・りょうま/30）さん。9月10日（日）、愛知県一宮市で開催された「サマー・スタイル・アワード（以下、サマスタ）東海帝王」スポーツモデル部門ミドルクラス（170.0cm〜176.0cm）にて鈴木さんは優勝した。
「先日のサマスタ京都予選で、“身体が小さい、薄い”というフィードバックを受けていたのもあり、そこから筋量の急激な増加は難しいため、絞りをさらに強化して造形の向上を図りました。でも、筋量も諦めたくなくて、ほぼ毎日トレーニングをして最後の最後まであがきました」
元々、ボディメイクを始めたきっかけは元同僚が大会出場をしていたことだという。
「今回、スポーツモデル部門ショートクラス（170.0cm以下）で出場されていた山田樹さんがその人なのですが、その身体に憧れてこんな風になりたいなあと思って始めました」
「何もやり方は分からないし、特に減量なんて甘いものが大好きだし、無理だと思ったのですが、仲間との合トレや、サマスタでPROとして活躍されているの方の指導で頑張りました。お菓子を和菓子に変えたり、そういう一歩から進めて、トレーニングも週に5回、弱点を強化するメニューを組んで取り組んできました」
当日は、黒髪のフェードカットを撫で付けた清潔感ある爽やかな出で立ち、プレアクションの少ない優雅なポージングの、まさに「スポーツモデル」らしさを表現して会場を沸かせ、好評価を博した鈴木さん。パフォーマンスは、「なるべく万人に受け入れられるような、クセのないポーズを」という指導から取り入れたという。
「大会出場にあたって、とても沢山の方にご協力をいただきました。僕は大会の出場はサマスタが初なのですが、とにかく楽しい。大会は本当に楽しいです。応援への感謝の気持ちとしても、結果を残せて良かった」
今後は、今年は他の大会には出場せず、来年の夏に向けて増量を強化してまた挑戦したいという。
「絞りは得意なので、とにかく弱点である筋肉量を増やして、全身を満遍なく鍛え上げていきたいと思います」
取材：にしかわ花 撮影：上村倫代
