コンテスト

バドミントンと陸上競技で鍛え上げた、丸く発達した脚を見せ観客を魅了した30歳・保育士

細田茉耶選手9月10日(日)に開催されたJBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス・ビキニフィットネス163㎝超級で学生時代の陸上部、バドミントン部で培った丸みのある大腿四頭筋(脚)となめらかなポージングを見せ、観客を魅了した細田茉耶(ほそだ・まや/30)選手。保育士の細田選手にトレーニングと仕事の両立方法や苦戦し、乗り越えたことを伺った。

【写真】細田茉耶選手の丸みのある大腿四頭筋

今大会では、惜しくもメダルに届かず5位の成績を残した細田選手。悔しさがこみあげていたが、今では前向きに捉えている。

「今シーズンを終えた今、悔しい気持ちがとても大きいです。オールジャパンでメダルを狙っていたので本当に悔しく、今でもトレーニング中に涙が出ることもあります。ただ、この悔しさを絶対に来年晴らすと誓ったので、今までの私よりはるかに強くなれた気がします。負けたからこそ見えてきたことがたくさんあって、とても価値のある今シーズンでした。今はとても前向きな気持ちです」

細田選手が今年強化したことは、弱点としていた背中と肩。昨年のオールジャパンから背中と肩のトレーニング頻度を増やして強化してきた。また、ビキニフィットネスに必要な柔軟性も強化したという。
「(8月に開催された)スポルテックカップでトップ選手と並んだときに、自分の柔軟性のなさが浮き彫りになったので、スポルテックカップからオールジャパンまでの約1カ月は柔軟性も強化しました」

ステージングでは、なめらかなポージングが印象的だった細田選手。意識していることとは?

「ゆっくり動いているつもりでも、歩くときやプレアクションなど、せかせかして見えてしまうので、とにかくゆっくり動くように意識しました。また、これまでの大会では不安が顔に出ていて笑顔が引きつっていたことがあったので、オールジャパンではとにかく笑う、不安を超えてステージを楽しむことを意識しました」

「なかなか成長しない身体に焦りや不安が募って、ジムに行くのも嫌になる日々でした」と語る細田選手。夫の協力があり、やり抜くことができたという。

「コーチやパーソナルトレーナーをつけていないので、自分のやっていることに自信をなくす一方でした。そこで旦那に合トレをお願いし、仕事終わりに一緒にやってもらったり、毎日ポージングを見てもらいアドバイスをもらったり、ストレッチに付き合ってもらったりして、“大丈夫だ”と毎日声をかけてもらい、なんとかやり抜くことができました」

細田選手は、早起きが苦手で朝のトレーニングは夜に比べて力が出ないので、保育士の仕事終わりにジムに行く。7時間の睡眠時間を確保するため、仕事がどうしても遅くなってしまうときは、いさぎよくトレーニングは休みにしているという細田選手。臨機応変にメリハリをつけて、トレーニングに集中している細田選手にトレーニングサイクルと意識していることを伺った。

「トレーニングは週5から6日、1回1時間半から2時間しています。背中(大円筋メイン)、肩、ハム尻、背中(僧帽筋中部メイン)、胸、脚(前側)に分割していて、何曜日に何(この部位)とかは決めずにこの順番で回しています。最初は狙っている部位をしっかり使うことを意識し、3セット目、4セット目では反動を使ってもいいので高重量でやるようにしています。自分に負けそうになったら“自分は負けたんだ”と言い聞かせて、限界からさらに1レップでも多くするようにしています」

昨年に比べて、脂質を多めに摂るようにしたら(卵を1日3個+ナッツ)、順調に減量ができたという細田選手。また、減量中に大切にしていることは「ストレスをためないこと」だと語ってくれた。

「職業柄、お昼ご飯が給食なのと、15時におやつがでるのですが、あえて減らさず、おやつも子どもたちと食べたところ、ストレスなく減量ができた気がします。また、(ストレスをためないように)毎日体重計に乗らないことです。毎日測ると減っていなかったとき、増えていたときにすごいストレスで、イライラするので毎日測るのをやめました。記録のために日曜日は必ず測るようにしていましたが、それ以外は“減ってそうだなぁ”“調子いいぞ”と思ったときしか測っていません。すると増える体重を見ることがほとんどなく、体重によるストレスがなく減量ができました」

試行錯誤して、進化していく細田選手は来年の目標に向けて突き進む。

「(目標は)来年のスポルテックカップで入賞することと、オールジャパンでメダルを獲り、グランドチャンピオンシップスに出場することが目標です!」

次ページ:細田茉耶選手の丸みのある大腿四頭筋

取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介 

-コンテスト
-,

次のページへ >




佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手