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ボディビル界の「鉄人」、金澤利翼が新設「85歳以上級」初代チャンピオンに!「130歳まで生きて長寿の世界記録を樹立したいです」

金澤利翼選手プロ野球なら衣笠祥雄、ラグビーなら大野均、プロレスならルー・テーズとスポーツ界には各分野に「鉄人」と称される選手がいるが、それはボディビルも例外ではない。日本のボディビル界が世界に誇る鉄人。日本タイトルを獲得すること16回。1960年、63年にはミスター日本で優勝。IFBB国際ボディビル・フィットネス連盟が主催する世界大会には招待選手として出場。87歳になった現在も現役選手としてステージに立ち続ける、金澤利翼(かなざわ・としすけ)選手である。

【写真】鉄人・金澤利翼選手の筋肉美

「私の目標は、国際連盟の会長からメダルをいただくことです。昨年も(特別表彰で)メダルをいただき、今年もいただくことを目標にして取り組んできました」

世界を視野に入れた闘いに臨む金澤選手。近年、国内のボディビル界では40歳以上の「マスターズ」クラスの選手層が厚くなり、今年は「85歳以上級」が新設された。8月27日、香川県高松市ではその王者を決する「日本マスターズ選手権大会」が行われ、金澤選手が見事に優勝。86歳(大会当時)にして初代チャンピオンに輝いた。

「今回、85歳以上級の出場者は3名しかいませんでした。(一つ若い階級の)80歳以上級は10名以上の出場者がいる激戦区です。本当は、そこで闘いたかったです。ですが、またいつか(80歳以上級でしのぎを削った選手たちと)闘える日がくることを楽しみにしています」

いくつになっても真剣勝負に挑める。そこに「生涯スポーツ」と言われるボディビルの魅力がある。

「私は90歳まで世界大会に出場して、90歳をすぎたら、130歳まで生きて長寿の世界記録を樹立したいです。なぜこういった目標を立てることができるのかというと、私はこれまで病気をしたことも病院に行ったこともありません。一生に一度の人生。頑張って目標に突き進みます」

鉄人のあくなき挑戦。きたる10月8日にはボディビルの日本王者を決する日本選手権大会に出場。同大会の最高齢出場記録を更新する。

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取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介

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