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血管ほとばしるバックポーズを見せ、2年連続ボディフィットネス全国2位に。疲労による停滞から得た学び

中井美早さん「1、2カ月落ちなかった体重が、急にストっと落ちました」
9月10日(日)に開催されたJBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス・ボディフィットネス163cm超級で昨年に続き2位の結果を残した中井美早(なかい・みさ/33)選手。1、2カ月もの間動かなかった体重の停滞を打破した中井選手が語る、減量中の疲労との向き合い方とは?

【写真】中井美早選手の血管ほとばしるバックポーズ

昨年のオールジャパンに続き2位という結果に中井選手の心中は?

「このような結果に終わり、悔しいです。昨年も2位だったので、今年こそは優勝したかったのですが……。ただ、優勝された方はステージ上での細かな所作からポージング、全体的な身体のバランスなど、全てにおいて自分より勝っていたと感じます」

優勝を目指し、中井選手は今シーズンのトレーニングの取り組み方を変えて臨んだ。

「今シーズンは、対象筋に重さを乗っけてトレーニングするという点にこだわってきました。これまでは肩と背中の広がりが弱点だったのですが、今年の取り組みで変わってきたように思います。

まずはプレス系で重さを扱い、肩自体のバルクアップを狙いました。ただそれだけだと細部のディティールがなくなってしまうので、サイドレイズなどのレイズ系でしっかりとネチネチ効かせるトレーニングも加え、肩をアップデートできたと思います。

背中の広がりに関しては、いろんな角度から引くということを意識しました。これまでは決まった方向から引くことが多かったのですが、さまざまな角度から引くことでたくさんの筋肉を刺激し、より背中をアップデートすることができたと思います」

弱点の克服には一定の成果があったが、今大会に向けて最大の難敵は減量だったという。

「減量にはめちゃくちゃ苦しみました(笑)。減量中期の1、2カ月間、体重がまったく変わらないという状況になってしまって。カロリーは下げているのですが、なかなか落ちなくて。代謝が下がっているのかなと思い、ハイカーボも何度か入れてみたものの変化はなく……。最終的には休息を入れることで停滞を打破できました」

減量で苦しんだ結果、逆に今回の経験から得た気づきもあった。

「今後の減量で気をつけることは、自分の身体の疲労サインに気づくことです。今シーズンは、家族やジムの友人から『顔色悪い』『疲れた顔つきしているよ』と声をかけてもらって、はじめて疲労感を認識することが多々ありました。1カ月強もの期間体重が落ちなかったため、時間があればとにかく動いて活動量を増やしていて、自分の身体ときちんと向き合う時間を取れていなかったようです。今後は自分自身で疲労のサインに気づくようにしたいですし、疲労困憊状態になる前に休むこともトレーニングだと学びました」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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