コンテスト mens

51歳・田村宜丈がメンズフィジーク5度目のマスターズ世界一&総合優勝!「おじさんたちの希望の星を目指します」

田村宜丈選手スペイン・サンタスサンナで開催されている『IFBB WORLD FITNESS & BODYBUILDING CHAMPIONSHIPS 』で、11月1日(現地時間)にメンズフィジークの田村宜丈選手(51)がマスターズ50歳以上級を制し、5度目の世界マスターズ優勝に輝いた。さらにその後の、マスターズ各階級の優勝者で競い合うオーバーオール戦でも優勝。一般の部170㎝以下級でも3位入賞を果たすなど、まさに大車輪の活躍を見せた。

【写真】5度目の世界一&総合優勝に輝いた田村選手の筋肉(大会写真)

田村選手は2018年の世界マスターズ選手権で初めて金メダルに輝き、2019年、2021年、2022年と優勝に輝いており(2020年はコロナウイルスの影響で日本は世界選手権への派遣は見送っている)、世界でも知られるほどのチャンピオンである。

また、今年の8月8日、世界的な競技会で優勝した選手などに贈られるスポーツ功労者顕彰を日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が受章。その中でも田村選手は、昨年の世界選手権でマスターズメンズフィジーク50歳以上級優勝という結果から、同じく昨年の世界選手権マスターズメンズフィジーク40~44歳級で優勝した大島健一郎選手と共に文部科学大臣顕彰者にも選出されている。

「我々が所属するJBBFはJOCの参加の団体で、また我々が取り組んでいるのは『競技』であるということで、改めて認識できました。世間の注目はプロの日本人選手であったり、またSNSなどで有名な選手が出場する大会であったりに集まりがちですが、私は競技としてメンズフィジークに取り組んできて、本当によかったと思います。JBBFの選手であることを誇らしく感じます。メンズフィジークでも若い選手が増えてきて、これは競技として非常に喜ばしいことです。そうした中、今後も現役を続けていく上で、今回の受章は大きな励みになりました」
(月刊ボディビルディング2023年11月号から抜粋)

大会当日(日本時間11月2日)に誕生日を迎えた田村選手。大会後に田村選手は、「最高の誕生日プレゼントを貰った」と語った。

「昨年オーバーオールで負けたカーボベルデの選手に勝てたことはとても嬉しいのですが、個人的には一般カテゴリ(170cm以下級)で1990年~2000年代生まれの選手を相手に3位入賞できたことの方が嬉しかったです。本日(日本時間で11/2)が51歳の誕生日だったので最高のプレゼントを貰いました。これからも、おじさん達の希望の星を目指します(笑)。この勝利は連盟の先生方と日本チームの皆のサポートがあって成し得ることができました。そして1年間支えてくれた仲間達にも心より感謝申し上げます」

日本選手団として、幸先の良いスタートを切ったIFBB世界選手権。現地時間の11月2日は安井友梨選手、ダンシーあすさ選手らが出場するビキニフィットネスが行われる。勢いそのままに、メダルラッシュが期待される。

次ページ:5度目の世界一&総合優勝に輝いた田村選手の筋肉(大会写真)

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:Igor & Jakub

次のページへ >


-コンテスト, mens
-,