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デビュー年に全国大会入賞した50歳・栃木県庁職員。伝説のボディビルダー直伝ポーズが美しい

藤原仁香選手9月9日(土)に開催された身長別・年齢別の日本一を決める大会、JBBFオールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップス・ボディフィットネス45歳以上160cm超級で鍛え上げた筋肉と美しいポージングを披露し、観客を魅了した藤原仁香(ふじわら・にか/50)選手。今年の3月にマッスルゲート埼玉大会で大会デビューし、優勝。続く群馬県ボディフィットネスオープン大会優勝、関東ボディフィットネス選手権・ボディフィットネス158cm超級優勝、オールジャパンマスターズで5位入賞という成績を残した。

【写真】藤原仁香選手の筋肉質な逆三角形の背中

太りすぎを解消するために近所にあるゴールドジムに通い始めた藤原選手。一昨年の今ごろ位からゴールドジムのトレーナーにトレーニングメニューを作成してもらい、トレーニングをするようになった。

そして、ジムでトレーニングを続けていく中で、大会に興味を持ち始めた。日本選手権で14回優勝している小沼敏雄氏の言葉がきっかけで出場するカテゴリーを決めたという。

「昨年、同じジムにいらっしゃるきれいな方がビキニ選手だと知って、憧れて大会出場を目標にトレーニングをするようになりました。昨年は大会観戦もするようになって、ビキニ選手の華やかさに憧れ、ビキニカテゴリーで出場するつもりだったのですが、小沼敏雄先生に“そんなに腕が太いビキニ選手いないよ”と言われて、ボディフィットネスに出場することになりました(結果、楽しくトレーニングができています)。初めて出場した今年の3月のマッスルデート埼玉大会は、緊張しすぎて何も覚えていません」

ジムが家から近いのでほぼ毎日ジムに行くという藤原選手に、トレーニングサイクルとトレーニングで意識していることを伺った。

「トレーニングは、1日1~2時間程度です。筋肉痛などでトレーニングができなさそうなときは、ストレッチだけをして帰るときもあります。脚、背中、胸、肩、腕の5分割でトレーナーさんにメニューを作ってもらっていて、原則その順番でトレーニングをしています。金曜日は小沼先生のポージングアカデミーに参加しています。トレーニング中は丁寧に動作することを心がけていますが、どうしても重さや回数にとらわれてしまうことが多く、なかなか難しいです」

藤原選手に自慢の部位を聞くと、「自慢とまではいきませんが、背中はたまに褒められます。パラレルグリップのラットプルダウンは重量を扱えるので好きです」と教えてくれた。

不器用なので、正確に身体を動かすことが苦手だと感じている藤原選手。

「毎回、トレーナーさんに指摘されたことを思い出すようにしてトレーニングをしていますが、全然違う動きになってしまっていることもあるので、トレーナーさんに継続的にチェックしてもらっています。また、ストレスがたまると食事で解消してしまうことがあります。もっと心を強くしないといけないなと毎回反省しています」

藤原選手は栃木県庁職員で、今は東京事務所で企業誘致活動をしている。仕事と家事をしながらトレーニングや競技を続けられるのは、周囲の方の協力があってのことだと実感しているという。

「そもそも不器用なので、仕事も家事もトレーニングもどれも満足にできていないのですが、なんとか日々過ごしています。たぶん、どれか一つだけに絞っても、どれも完璧にできないタイプだと思います。いろいろやっているから、どれも完璧にできてなくても仕方ないと言い訳できるのでいいかな~と思っています。何にせよ、周囲の理解がなければできないことなので、職場の方々、家族、ジムの方々等々、皆様には感謝しかありません」

「昨年は、1日180g近いタンパク質を摂取しており、それによってかなり筋量は増えたと思います」と語る藤原選手。減量は苦手ながらも、食生活を変えて身体に変化があったという。

「減量は苦手で、絞り切れたことがまだありません。模索中です(泣)。ただ、今まで好きなものを好きなだけ食べていた食生活を高タンパク低脂肪食に変えたことによって、体重は10kg以上落ちましたし、体調も良くなりました」

「大会に出場するには、トレーニングや減量だけではなく、ポージングやメイク等々いろいろやらなければいけないことがあって、その全てが今まで全く経験したことがなく、新鮮で楽しかったです」と振り返る藤原選手の今後の目標は?

「12月10日のジャパンカップにエントリーしています。とりあえず今やれることを頑張ります。来年は、正確、丁寧、きれいなフォームでトレーニングができるようになりたいです。また、決めたことをやりきる強い心を手に入れたいです」

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介 

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