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肥満体モンスター“ボストロール”が「失敗筋トレ」を経て、芳賀セブン式減量でスタイリッシュボディに【筋トレビフォーアフター】

「筋トレしている人の姿、特に大谷翔平選手の腕のたくましさに憧れていました。とにかくカッコよくなりたくて本気で痩せようと思い2022年の4月から24時間ジムに入会しました。入会前はお菓子、炭水化物、揚げ物を気にせず食べまくりの茶色い食べ物大好き人間で、“ボストロール(ゲーム『ドラゴンクエスト』)に出てくる肥満体のモンスター)”と呼ばれていました」

【写真】五十嵐浩平さん、ぶよぶよからスタイリッシュマッチョへ。初大会出場写真も。

固い決意でジムへと臨んだ五十嵐浩平(いがらし・こうへい/25)さん。入会した以上は行かなければお金が無駄になる、と退路を絶った。しかし、マッチョになるための知識がなく、最初の1年間ベンチプレスのみをひたすらやり続けたという。もちろん、結果は……。

「体型に一切変化はなかったです。ちょっと筋肉がついたのかな?くらいでした」

「やはり、食事を変えなければダメなんだと思い、ダイエットについて調べていたときに、芳賀セブンさんの減量動画に辿り着きました。色んなトレーナーの方はアレンジした減量食を提供するなか、芳賀セブンさんは“鶏胸肉のブロックに塩のみ”という究極にシンプルなスタイルでした。じゃあ、最もシンプルなこの方法を試してみて、それでダメなら変えればいいと思い取り組みました」

そこから朝と昼は鶏胸肉と白米のみ、夜は出された食事から脂質の多いものを抜いて食べるという生活が始まる。

「幸い家族の理解も得られていたので、食生活の変化に特に何かを言われることもなく取り組めました。そうしたらみるみる体型が変わっていって、筋肉の形が少し見えるようになって、筋トレの楽しさも倍増しました。分割法を覚えて、たとえば胸もベンチプレスだけではなくペックフライやチェストプレス、インクラインチェストなど対象筋によりダイレクトにアプローチできるマシンの操作を覚えてから、疲れにくくなりトレーニングのボリュームがもっと積めるようになりました」

茶色いもの大好きの生活から一変、超ストイック生活となった五十嵐さんだが、“ある工夫”によりストレスはほとんど感じなかったという。

「エネルギーとなる白米はしっかり食べてもいいということ、あとは1日に1回、100kcal前後の低脂質な氷菓やチョコならOKという自分ルールを作りました。たまにある飲み会などもハイボールならOKというように、抜くところは抜いていたのでキツく感じることはなかったです」

「あと、食べすぎていたからこそ『もう食べるのはいいや』という気持ちになれたというのもあると思います。もう散々食べたし、たまに食べればいいかという感じですね(笑)。食事に娯楽性を求めなくなって、栄養やエネルギーとして捉えられるようになりました」

さらにボディメイク熱が加速する出来事が起こる。インスタグラムにて芳賀セブン氏に「筋トレ1年目ですがボディビルの大会に出てもいいですか?」と質問を送ったところ、「デカくなったら出る、で出た人を見たことがない。少しでも出ようという気持ちがあるなら出るべき」と回答をもらったことで目が覚めて、迷いが消えた。

そして、大会出場を決めた五十嵐さんは劇的な変化を遂げる。ジム入会前の最高値78kg、入会後も1年間75kgにとどまっていた体重が半年間で61kgに。体脂肪率は32%から約10%のスタイリッシュな体型へと変貌を遂げた。

「ただ、出場してみたら周りは自分の倍以上大きい人ばかりで、10人中9位でした。悔しくて、絶対もっと大きくなってやろう、誰よりもトレーニングしてやろうと今度は大増量とハードトレーニングの日々です。でも、前のような体型には絶対戻りたくないので、減量食の量をそのまま増やすだけのクリーンな増量にはしていますね」

ボディメイクをしたことで、生活や人生観にも体型以上の変化があったと語る。

「筋トレにはフリーターでやることがなかった日々にたくさんの刺激をもらいました。生活環境の変化や人間関係のストレスで一時期、無気力な抑うつ状態になってしまったときも、身体を変えたいという気持ちが心を支えてくれましたし、他人に左右されず自分で自分の機嫌をとることが出来るようにもなりました。身体の変化もですが心の豊かさや平穏を手に入れたこと、将来的に『カッコよくなった姿で飯を食いたい』という目標もできました。今後も大会に挑戦し続けて成績を残し、夢を叶えたいと思います!」

次ページ:ボストロールからスタイリッシュマッチョに転生した五十嵐浩平さん

取材:にしかわ花 写真提供:五十嵐浩平

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手