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丸く発達した肩と胸筋!今年からPFCバランスを変えて尻上がりに良くなったコンディションで今年最後のステージに挑む!

矢野かずみ選手10月8日に開催された日本女子フィジーク選手権大会(以下、日本選手権)でファイナリスト入りの9位の成績を残した矢野かずみ(やの・かずみ)選手。2018年からボディフィットネスと女子フィジークの2足の草鞋で活躍しており、12月10日(日)に開催されるゴールドジムジャパンカップにはボディフィットネスと女子フィジークの2つのカテゴリーに出場する。「今シーズンはコンディションが良くなっていった」と語る矢野選手にその要因を伺った。

【写真】矢野かずみ選手の丸く発達した肩と胸筋

「間違いなくこれまでで一番楽しい日本選手権でした」と日本選手権を振り返る矢野選手。

「会場の盛り上がりはもちろんですが、初めて女子でもシード制が採用され、一次ピックアップ審査を免れたので、控え室でマイペースで食事のタイミングやパンプアップなどの準備ができました」

矢野選手がジャパンカップに出場する理由とは?

「今シーズンは尻上がりにコンディションが良くなっていったので、もう少しオンシーズンを延長することで、まだ見たことのない自分に出会えるかもしれないと思ったからです」

「自他ともに認める最大の弱点が脚」という矢野選手。下半身(脚・お尻)の強化と左右差の改善に努め、「まだ改善に至らず現在進行中」だが、年々進化している。

「スクワットやレッグプレスといった基本種目を姿勢とフォームを工夫しながら重量を上げてトレーニングしています。また、トレーニング以上にストレッチや筋膜リリース的なマッサージや調整などのセルフケアにかける時間をしっかりとっています」

矢野選手は週5日、分割は脚、胸と二頭、背中、肩と三頭の四分割。日によって違うが、1回平均2時間くらいのトレーニングをしている。

「キツくなると無意識に力を抜いて他の部位で支えてしまう悪い癖があるため、ターゲットの筋肉にしっかり負荷をかけ続けることを意識しています」

矢野選手の自慢部位の肩と胸のトレーニングに関しては「トレーニングを始めた頃から、プレス系が大好きで重量とセット数も自然と増えていました」と教えてくれた。

そして、「昨年と今年ではビックリするくらい食事のPFCバランスは変えました」と語る矢野選手。オフシーズンに胃腸の調子を崩したのが一つのきっかけになり、タンパク質の量を思い切って減らし、タンパク質と糖質の割合を逆転させたことが効果があったという。

「食事に関しては感覚派なので、カロリーやグラム数を明確には計算していないのですが、最低でもタンパク質を体重×2倍以上(100〜120g)摂ることに拘っていましたが、今は固形物からは60gくらいで、後はMUSASHIのアミノ酸で補っています。なので昨年までの半分ですね。以前は減量に入ると糖質をかなり減らしていました。現在は減量中でも糖質250gくらいは摂っています。お米(白米、雑穀米)や野菜(モヤシ、キャベツ、ブロッコリー、トマトなど)を増やしているので、トータルのカロリーは以前より、少し上がっています。腸内環境が良くなったせいか、不思議とトレーニングの質が上がり、疲労も感じにくくなりました。脂質は控えめですが、卵や納豆、MCTオイル、ナッツなどから摂っています」

日本選手権からジャパンカップに向けてコンディションをどう保ったのだろうか。

「体重の増減はほぼなく、食事パターンも変えていませんが、辛さは全く無いので、あまり減量をしているという感覚はないです。大会の終わった友人と2、3回焼肉やパンケーキを食べに行ったのが、結果的にチートになったくらいです」

ジャパンカップにはWエントリーでボディフィットネスと女子フィジークに出場する矢野選手。

「ボディフィットネスと女子フィジークのどちらのカテゴリーが合う合わないではなく、それぞれのカテゴリーで一選手として、フラットな目線で審査と評価をしていただけると嬉しいです。将来的にはどちらかのカテゴリーに絞って出場しますが、私にとってボディフィットネスも女子フィジークもそれぞれの魅力があるので、自分なりにその魅力、楽しさを表現して、皆様に伝えることができると良いなと思います」

最後に今後の目標を伺った。

「将来的には、また世界の舞台に立ちたい気持ちもありますが、その前にまず日本選手権での順位を上げることです!」

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介

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