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筋肉隆々の全身を作り上げた「筋トレへの情熱」。一日2~4時間トレーニングする35歳・トラックドライバーの野獣のような肉体

後藤有児さん日々2~4時間のトレーニングを重ね、9月24日(日)に開催されたマッスルゲート奈良で見事ボディビル75kg以下級とクラシックフィジーク175㎝以下級の2冠に輝いた後藤有児(ごとう・ゆうじ/35)選手。普段、トラックドライバーとして働く後藤選手は、「(筋トレの疲れは)前回の自分を超えられたという瞬間で全部吹き飛びます」というほどの筋トレ好きだ。そんな後藤選手のトレーニング、食事内容について伺った。

【写真】トラックドライバー・後藤有児選手の「野獣」のような筋肉

「大会を終えて一番に感じるのは、やっぱり単純にうれしいですね。9月3日(日)の多治見(岐阜県)でのイオリンピアも今回のマッスルゲートも、絶対に優勝してやるという意気込みで臨んできたので、結果に繋げることができて本当に嬉しいです。評価をいただけた筋肉量は、“強度とボリューム”にとことん取り組んできました」

日々、2時間〜4時間近くをトレーニングに費やすという。オフ期のトレーニング例として、脚であればスクワットやブルガリアンなど複合関節種目をメインに、大会に向けては細かい造形を作り込むためにレッグカールやレッグエクステンションなど単関節種目をメインに据えるという。

「どの種目も10〜20レップを最低でも5セット、多い時は15セットですね。曜日で部位を分けているのですが、種目数も多いので、やりきれなかったものはオフ日に回してでもやります。僕は今年で35歳なので、若い世代の人達に離されてなるものかという意地もあります(笑)」

「ボディメイクをする上で目指すところとして、尊敬する選手は本当に選びきれないほどたくさんいらっしゃいますが、脚は杉中一輝選手、胸は合戸孝二選手や嶋田慶太選手、喜納穂高選手といったように、部位ごとに理想とする方のメニューを勉強しています。やはり、バルク派の方に憧れがありますね」

今回、ボディビルとクラシックフィジークに出てみて、自身へのジャッジシートやフィードバックから、ボディビルにより適性があると感じたという。

「プロポーションとしてはクラシックフィジークも好きなのですが、そこは持った個性を活かしていきたいなと。あと今回、減量期をかなり長くとっていて、メンテナンスカロリーの時期も含めると1月からゆっくりと落としていったのも、筋肉量を維持できた理由かなと思います。炭水化物の身体への相性を試行錯誤し、GI値の低い食材(さつまいも、オートミール)を主にして栄養面にもこだわりました」

驚愕の練習量をこなす後藤選手だが、生活とトレーニングの両立に関してはあまり苦になったことはないという。

「僕はトラックドライバーをしていて、勤務時間がほぼ決まっているので夕方からは必ずジムにいける、という時間的な強みはあります。体力的にも、小学校から高校まで野球部をやっていたこともあって、全然問題なくトレーニングにいけるというのもありますね」

「あとは筋トレ自体が大好きなんですよ。元々友人に誘われてジムに行ってみたらすぐにハマって、それから理想の設備を求めて色んなジムを回って現在のホームに至る、というくらいトレーニングそのものが好きです。もちろんキツイし疲れるんですが、重量が上がった喜びやレップが伸びるなど前回の自分を超えられたという瞬間で全部吹き飛びます(笑)」

今後については、今回も力を入れた脚をさらに強化していく他、飽くなき挑戦心をあらわに展望を語った。

「やりたいことはたくさんあって、BIG3の記録も追っていきたいし、ハムストリングや殿筋をもっと絞って、ボディビルにより寄せた身体作りに励みたいです」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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