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半年で「45kg減の過酷なダイエット」で薄毛と生理不順を経験。フィットネスモデル2連覇女王が魅せた健康美

河本眞希さん「ダイエット」と検索すると、たくさんの方法が紹介されている反面、いわゆる「間違ったダイエット」で体調を壊すという声も耳にする。ベストボディ・ジャパンが主催する『マッスルモデル&フィットネスモデル日本大会』で2年連続総合グランプリに輝いた河本眞希(かわもと・まき/41)さんもかつてはその一人だった。体重94kgの「自称、親方」時代の身体から、過酷なダイエットで45kgほど減量しスリムボディを手にしたが、同時に薄毛と生理不順に悩む。現在は、その経験から『健康的に痩せる』を信条に減量を行いながら、仕事としてもダイエットの食事指導を行っている。

【写真】驚愕!体重94kg「自称、親方」時代の河本眞希さん

7年ほど前に父親から「自分に自信を持てる人間になりなさい」と言われたことで、身長168cm、体重94kgの体型ではダメだとダイエットに踏み切った河本さんは「糖質0、1日の総カロリー600~700kcal」という過度な食事制限で半年ほどで32kgの減量に成功。しかし、明らかに薄毛になり、生理も止まるという状態になったことでダイエット法を見直すことにする。

「しっかりと糖質を摂ることの重要性を学び、無理のないペースで減量することにしました。同時期にベストボディ・ジャパンに出場するようになり、より健康的な女性美を考えるようになりました」

2017年に他団体でコンテストデビューを飾り、2021年からベストボディ・ジャパンに挑戦。2022年、2023年と2年連続の総合グランプリに輝いた河本さんは、ダイエットに悩む人、コンテストに向けた減量を行う人など、さまざまな目的の人たちに向けて食事指導を行う。

「デブの気持ちはデブだった人にしか分かりません。危険なダイエット、無理のないダイエットの両方を経験した私だからこそ伝えられることがあります。太っているからと自信をなくしている人がいたら、自信を持って、生きていけるサポートがしたいです。中には2年間で40kgの減量に成功した人もいます。もちろん健康に気を付けながらのやり方です。ダイエットは気持ちがとても大切なので、同じ経験をしている者として、話を聞き、モチベーションを保つお手伝いをしています。人のためになることをずっとしていきたいです」

太っているから痩せたいという悩みはよくあるが、河本さんが気にするのは痩せすぎてしまう人、痩せることにとらわれて不健康になってしまうことだと続ける。

「減量をし過ぎて止めらなくなってしまう、もっと痩せたいと歯止めが効かなくなってしまう方が中にはいらっしゃいます。カロリーを抜きすぎてしまい、健康的ではない痩せ方になってしまう。意外とそういう方が多いので、ゆっくりと続けられて、健康的に痩せていくことを伝えるようにしています。身体を壊してしまったら続けられませんから」

自身の危険なダイエットによる経験から説得力のある指導をする河本さんは、常に30~50名ほどのダイエット相談者と向き合っているという。

「もう8年間食事指導をしていますが、食事の方法は人それぞれなので面白いです。私も逆に相談してくる方々の食事法から学ぶことがあります」

「ちなみに体重が落ちない人の共通点は単純に『食べ過ぎ』です。毎日継続できる範囲で食べる量、食べるものを変えることで多くの人が健康的な痩せ方に辿りつくことができます」

今年はストロングポイントの脚を週5日で鍛えてカットバリバリの“強”美脚を披露した河本さん。来年は「未定です」と答えながらも、今後のビジョンはやりたいことに満ちている。

「食事指導だけではなく、トレーナー業も本格的にやりたいです。今はバー経営をしながら食事指導をしたり、トレーニング指導をしていますが、本格的にトレーナーとしても指導の幅を広げていきたいです。やりたいことが多すぎて困っています」

「365日休みはありません」とパワフルに働く河本さんにただただ圧倒されるばかりだ。

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取材・撮影:FITNESS LOVE編集部

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