ボディコンテスト『Super Body Contest(SBC)』は2023年シーズン、北は北海道から南は沖縄まで全10ヵ所で地区大会が行われた。その上位入賞者が一堂に会して各カテゴリーで日本一を競う『SBC 2023 FINAL』が12月10日(日)、埼玉・三郷市文化会館で開催。新人コンテスタントの及川由布子(おいかわ・ゆうこ/34)さんがSBC部門のELEGANTクラス(30~39歳)で3位、SBCより細身のボディが対象のSBC TREND部門のCHARMクラス(18~39歳)で2位と健闘した。
本職はフリーのヨガ講師という及川さんが、トレーニングを始めたのは2022年夏。トレーニング歴1年余りでファイナルのトップ争いに食い込んだことになる。
「ヨガ講師歴は6年くらい。ヨガをボディメイクにも活かせないかと考えていたのですが、ヨガだけでボディラインを変えるのはなかなか難しい。そこで、始めてみたのが筋トレでした。どうせやるなら大会に出たほうが自分の身体も明確に作りやすいし、目標があればトレーニングもだらだらしなくなる。それで、コンテストにもチャレンジしてみようと」
ボディコンテストデビューはトレーニング開始から約半年後の2023年4月。SBC開幕戦の千葉大会に出場すると、シェイプアップされた身体と輝く笑顔に加え、しなやかなポージングも評価されTREND部門で総合優勝といきなりトップを奪取。出場人数の多い8月の東京大会でもSBCとTRENDの両部門にエントリーし、どちらもトップと僅差の2位と、次戦でも結果を出した。
デビューイヤーから活躍できた要因には、やはりヨガという下地があったことが大きいと及川さん。
「ヨガで得られる柔軟性や呼吸の使い方、コントロールする力などは、すべて筋トレの基本の動作に必要なものですし、トレーニングの効果アップにもつながります。また骨格の位置など、私たちの身体の土台部分が整わないまま、いきなり筋肉をガチガチにつけてしまうと、やはりケガにつながってしまいます。身体の土台を整えたり呼吸でインナーマッスルを鍛えたりした上で、その表面にある筋肉をしっかりつけてあげたほうが綺麗にボディメイクできる。それが試行錯誤しながら分かったことです」
逆に、トレーニングで常に自身の筋肉と向き合うことで、ヨガの際に筋肉の伸び縮みをより実感しやすくなったとも。ヨガと筋トレの相乗効果など、及川さんらしいアプローチでこれからも身をもって健康や美容について探り、その結果を多くの人に伝えていきたいと語る。
「小学5年生の息子がいるのですが、『出産しても、30代からでも身体は絶対に変えられる』というのが私の目標でもあるので、自分の身体を実験台にして(笑)、体感したことを伝えていければなと。あとは子どもに対しても、母親が目標を持って頑張る姿を見せたいな、その姿が少しでも刺激になればいいなと思っているんです」
取材:藤村幸代 撮影:上村倫代
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