「脂質を昨年より多く摂ったことで、減量がスムーズに進みました」。11月19日(日)に開催されたベストボディ・ジャパン日本大会のミス・ベストボディ部門ガールズクラス(18歳~29歳)に出場した伊藤優綺(いとう・ゆき/24)さんは、新たなチャレンジによりダイエットを疲労を溜めすぎることなく進めることに成功した。ベストボディ・ジャパン岐阜大会の同部門・クラスではグランプリ獲得の経験を持つ伊藤さんが、ハイレベルな日本大会への出場に向けて注力した「お尻の上部の鍛え方」と「減量中の食事法」とは。
「普段は週3回ほどウエイトトレーニングをしています。スタジオインストラクターとして活動しているので、普段の仕事がトレーニングや減量代わりにもなっていますね」
「『LesMills(レズミルズ)(※)』というニュージーランド発祥のエクササイズをスタジオレッスンで教えています。私はボクササイズ、ダンスのレッスンを主に担当していて、バーベルトレーニングのレッスンなどもあります。激しい動きのレッスンになるので、減量期も有酸素運動はレッスンで十分できています」
(※ニュージーランドに本社を置く、レズミルズ・インターナショナルが考案し、世界中に発信しているグループエクササイズプログラム)
伊藤さんがこの日本大会に向けて特に取り組んできた部位とは?
「今年は、お尻の特に上部を最も注力してトレーニングしてきました。具体的にはお尻を上部、中部、下部と分けて、上部に効かせられるように意識的にトレーニングしました」
通常のブルガリアンスクワットと少しやり方を変え、弱点部位に向き合った。
「種目は、主にブルガリアンスクワットを行いました。ブルガリアンスクワットの際に前に出す方の軸足を、通常はまっすぐにして動作を行うのですが、少しつま先を内側向きにし、お尻の上部に刺激を入れるようにしました。そして一度刺激を入れたら、ずっと刺激を入れ続ける形で動作します」
「このブルガリアンスクワットを行い始めてからわずか2カ月ですが、かなり変わりました。身体のS字ラインがしっかりできてきた印象です」
伊藤さんは今年の減量で、これまでとは違うアプローチを試し、良い効果を実感したという。
「減量食は、和食中心で、日ごろの運動量が多いので炭水化物を多めにしていました。具体的にはお米、鮭、卵を食べていました。昨年はお米と鶏肉とブロッコリーで減量していたのですが、今年のメニューに変えたところ、昨年より減量中に疲労感がなくなったように感じます。恐らく鮭などから脂質を十分に摂るようになったことによる影響が大きいかと思います。スタミナ切れすることなく、元気に減量することができました!」
脂質はダイエットの敵にもなり味方にもなり得る。伊藤さんの失敗を恐れずに積極的に試す姿勢が功を奏した。
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部