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バルク派ビキニ選手の筋量豊富な肉体美!国際大会を機に筋量アップで今シーズンに挑む

佐野愛美選手昨年のJBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス・ビキニフィットネス158㎝以下級で優勝、グランドチャンピオンシップスで5位の佐野愛美(さの・まなみ/34)選手。ビキニフィットネスの選手の中でも筋量が多くバルク派の佐野選手にバルクアップのために意識しているトレーニングについて伺った。

【写真】佐野愛美選手の背中の凹凸と全身のメリハリボディ

世界を見て実感した自分のなりたい身体

バルクが印象的だった佐野選手だが、ビキニフィットネスに求められる身体をつくるため、昨年は筋量を増やさないことを意識してトレーニングをしていた佐野選手。10月に出場したアーノルドクラシックで世界のビキニフィットネス選手を生で見ると、世界の選手の筋肉量の多さを実感し、改めて自身がなりたい身体を目指すようになった。

「以前のマッシブな身体を取り戻したいです。昨年の大会では“身体が元気なかったね”と言われてしまいました。自分の持ち味はバルク。ビキニでバルクがありすぎたらいけないことだと思うんですけど、昨年楽しくなかったのは自分の好きな身体で出ていなかったから。順位は良かったのですが、どこか燃え切らない、パッとしないことがあったので、今年はもう一度筋量アップでやろうかなと思います」

佐野選手のバルクアップトレーニング

昨年のトレーニングは1セット15回を4~5セット、重さを60~70%でネチネチ効かせるようにやっていたが、今年はスポルテックカップで優勝したとき(2022年)のバルクアップのトレーニングをしている。

「1週目高重量(8から10回)、2週目中重量(10から12回)、3周目低重量(12回以上)に分けて刺激を変えて行っています。大きく分けて背中、脚、肩、ハム・お尻、胸・腕の5分割です。胸は筋肉がつきやすいのと、腕は筋肉が付き過ぎてもいけないので、胸と腕はセットにしています。以前、本野卓士さんに教わっていたときのトレーニングで効きのいいものを抜粋して、『全身を満遍なく鍛える』というやり方をメインにやっています」

週5日、1回2時間半~3時間と高ボリュームなトレーニングをしている佐野選手。重量を週ごとに分けるだけではなく、種目も変えてトレーニングを行っている。

「背中は部位が多くなってしまうので、高回数の日に大円筋を刺激し、高重量の日は自分の得意な広背筋上部と僧帽筋にバンと効かせるようにしています。あまりネチネチやりすぎると筋肉が育ち過ぎてしまうところは高重量の日に持ってきています。脚は逆にほぼ同じ種目を週ごとに重さを変えてやっています。考えてやってはいるのですが、絞ってみないと分からないので、これが正解かどうかは分からないところはあります……」

バンドを2本使う!?オススメお尻トレーニング

佐野選手は丸みのある筋肉が特徴的だが、特に気になったのが上部から丸みのあるお尻。今行っているトレーニングを伺った。

「お尻・ハムメインのスクワットは関節ではなく、ハムケツで重さを受け止めるようにしゃがみます。このスクワットを2種類。ブルガリアンスクワットはお尻を上向きしてしゃがむイメージで行っています。後は、うつ伏せになって膝を曲げ、ガニ股にして足を上下に動かすトレーニングをバンドをつけてやっています」

そして、オススメなのがバンドを2本使ってのハム・お尻トレーニング。

「恥骨の上、骨盤の少し下辺りに1本と膝下に1本バンドをつけてスクワットをすると、骨盤が締まるので、中殿筋もおさえられてお尻に凄く効きます!」

しかし、ハードな筋トレをしているからこそ、減量中でも丸みのあるお尻をつくることには苦戦しているという。

「昨年は(脂肪が残って)お尻上部がもっとあったのですが、絞ると脂肪がなくなって、ミシミシとした感じになって、ストリエーション(筋肉のすじ)が出てしまうんです。でも、お尻に脂肪を残すと脚のカットが出なくなってしまうので、それが凄く難しいです。いろいろやってはいるのですが、骨の形も変わってくるのか、骨盤がすごく前傾していたのですが、今は後傾し始めていて……。減量、増量を繰り返していると変わってきてしまうのかなと。そこも改善できたらと思っています」

トップ選手として活躍している現在でも現状に満足せず、勉強し、実践することを忘れない佐野選手。今年からJBBFオールジャパンマスターズに出場できる年齢(35歳)になる佐野選手に目標を伺った。

「JBBFオールジャパンマスターズで優勝して、オールジャパン一般クラス表彰台、グランドチャンピオンシップスでトップ6に残って、今年日本で行われる世界選手権に出場したいです」

昨年は自身の特徴であるバルクを抑えめに身体をつくった佐野選手。「今年は筋肉で丸みがある自分らしい身体を取り戻したい」と意気込む。

自分のなりたい身体に正直に向き合い、ボディメイクをする。その大切さを佐野選手は教えてくれた。

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介

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