2人の子どもの出産後にトレーニングを始めて身体を激変させた鈴木亜希子(すずき・あきこ/49)選手。2023年9月に開催されたマッスルゲート北陸・ウーマンズフィジークで優勝し、ゴールドジムジャパンカップへの出場権を獲得した。40代でトレーニングを始めて身体を変化させた鈴木選手に話を伺った。
本格的なトレーニングで身体が激変!
2人目の子どもを出産後、体型が戻らずTaeBo®(ビリーズブートキャンプ)を始め、インストラクターの資格を取得。コロナ禍に身体を変えたくなったことがきっかけで、2021年11月、現役ビキニ選手からパーソナルトレーニングを受け体型が激変。その後、友人がきっかけでコンテストを目指すようになる。
「友人がゴールドジムジャパンカップに出場し、ステージに立つ姿に影響を受け、ボディコンテストに挑戦したいと思うようになりました。デビュー戦は2022年マッスルゲート静岡ウーマンズレギンスです」
週4〜6日、脚、胸・背中、腕・肩の分割でトレーニングをしている鈴木選手。メニューはトレーナーとのセッションの復習がメインだが、スクワット・デッドリフトは毎回メニューに入れている。
「その日の調子がバーを担いだり、引いたりするとわかるので、ケガ防止もかねて毎日しています。貧乏性でできれば全身鍛えたいですが、すごく筋肉痛があったり、痛めそうだと感じたらその箇所は避けます。瞬発力系のスポーツ経験があり、効かせたい部位以外の筋肉を使う癖があるので、トレーニング中は効かせたい部位とネガティブを意識しています」
家事・育児と仕事とトレーニングの両立
トレーニング時間は、朝仕事に行く前の1時間程度。時間があるときは3時間のトレーニングをしている鈴木選手。
「子ども達を送り出した後、急いで家事をして仕事までの時間にジムでトレーニングをしています。仕事は毎回定時に終わるので子どもの習い事がない日はジムに行く生活です」
一年間の減量で得た工夫
「絞り、減量が辛かったです……」と振り返る鈴木選手。家族の食事と自身の食事内容が違うことや外食での食事が楽しめず、苦戦したが、初めは非協力的だった主人も鈴木選手の努力が伝わり、協力してくれるようになった。
そして、昨年は第1戦(JBBF東京ノービス)と第2戦(マッスルゲート北陸)が約半年間空き、ほぼ減量している一年で、「自分にとっても試練だったと思います」という鈴木選手は食事を工夫し、ストレスをためないようにしていた。
「私の場合は脂質が合わなかったので、総カロリーとPCFのバランスを気をつけました。代謝を上げるため、減量中は4リットル近く水分摂取。また、食べ過ぎたら翌日調整を心がけていました。どうしてもたくさん食べたくなったらオクラとシシャモを食べていました」
良く褒められる脚をつくりあげたのは長年のビリーズブートキャンプ!?
週1回のTaeBo®(ビリーズブートキャンプ)インストラクターと飲食店でホールのパートをしている鈴木選手。良く褒められる脚はTaeBo®の効果もあるという。
「東京ノービスで大腿部を褒められましたが、実は脚トレ嫌いなんです。TaeBo®で脚に特化した動きがあり、長年続けたお陰で付いた筋肉かと思います。あとは職場までの自転車が良かったかと思います(笑)」
2023年は大会出場2年目で、1年目よりも多くの大会に出場し、得たものがあったという。
「毎回学ぶことがあり、新鮮です。素敵な方々と同じステージに立てること、そしていつも応援してくれる友人、トレーナー、そして家族に感謝しています」
今年はウーマンズフィジークではなく、新競技のウェルネスに挑戦する鈴木選手。ヒールを履いてポージングもウーマンズフィジークとは異なるが、どのような鈴木選手が見られるか楽しみだ。
「子どもの頃から動けるデブと言われていた私が、今こうして見た目も健康でいられるとこに感謝したいです。やるかやらないかは自分自身!以前の私は言い訳ばかり。努力できる才能は平等にあると思います。目標は80歳でジムに行くおばあちゃんです!」
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩 写真提供:鈴木亜希子