ひどい言葉は、言うほうは忘れていても、言われたほうが覚えているものだ。サマー・スタイル・アワード(以下、サマスタ)で活躍する遠藤愛子(えんどう・あいこ/27)さんは小学6年生のときに野球部男子から「顔、汚い」と言われたことを鮮明に覚えているという。幼少期からアトピー性皮膚炎と付き合い続けている遠藤さんだが、フィットネスと出会ってからは肌を見せることが怖くなくなったと語る。
【写真】遠藤愛子さんのお尻がキュっと上がったモノキニビキニ姿全集
「顔、汚い」。と男子に言われた小学生時代
幼少期からアトピー性皮膚炎に悩まされた遠藤さんは小学6年生ごろに野球部男子から掛けられた言葉が頭から離れないという。
「普段はそこまで酷くはなかったのですが、その日は顔が異常にただれてしまい、火傷のような状態になってしまいました。すると、とある野球部男子から『顔、汚い』と言われて、とても傷ついたのを今でも鮮明に覚えています」
水筒やペットボトル飲料を回し飲みするときも気を遣う、プールの授業はなるべく避けるなど、思春期は特にアトピーに悩まされたという。
「飲み薬、塗り薬はもちろん。漢方薬を試したり、アトピー性皮膚炎に効果があるという温泉に浸かったり、両親もありとあらゆることをしてくれました」
しかし、遠藤さんは23歳まで塗り薬は10種類、飲み薬は2〜3種類を常備服用するほどで簡単に治るものではなかった。そんな遠藤さんにフィットネスが変化をもたらした。
「2020年4月頃からダイエット目的でトレーニングを始めました。最初はウォーキングを中心にスポーツジムに通うことを習慣化。そこからウエイトトレーニングも取り入れるようになり、次第に身体が引き締まるとともに、お尻がキュっと上がる変化に喜びを感じて、友人の影響でサマスタへの出場を決めました」
週3〜5日の筋トレと栄養管理を重ね、サマスタで頭角を現すのと同時に肌の変化を感じるようになったという。
「トレーニングを続けることで腸内環境が整った影響からか、驚くほどにアトピーが出なくなり、肌が綺麗になっていったんです。年々、飲み薬と塗り薬の量が減っていき、今年は塗り薬を1種類だけでも大丈夫なほど改善されました」
回転寿司は30〜40皿の大食い女子の空腹管理術
遠藤さんはどちらかというと減量は苦手で、その理由は大食いにある。
「学生時代にサッカー部のマネージャーをしていたのですが、男子部員の誰よりも食べていました(笑)。回転寿司でいうと30〜40皿くらいです。だから食べたい気持ちを抑えるためにどうすればいいのかをとても考えるようになりました」
ステージでは美しいメリハリボディを披露する遠藤さん。シェイプするための空腹コントロールを教えてもらった。
「私は以前『痩せる第一歩!空腹コントロールする30日間』というダイエットサポートサービスを展開していました。何かを食べたいと感じたときに、それが本当の空腹なのかを見極めることが大切です。喉が渇いているだけの可能性もあるし、ストレスで食欲が湧いているだけの可能性もあります。まずはその原因を考えることから始めてほしいです」
遠藤さんは「食欲のスイッチ」を見極めることが大事だと続ける。
「過食してしまうスイッチ。例えば仕事で疲れたときなどの自分が食べたくなるタイミングがいつなのかを知ってその原因を取り除く努力をしてほしいです。次に過食しがちな食材や料理を知ってください。ついつい食べ過ぎてしまうものを知ることでオーバーカロリーになることを軽減できます」
遠藤さんにとって筋トレや減量はしんどいことだというが、それ以上に健康的な食生活とトレーニングによって得られるものは大きいと断言する。
「ボディメイクと出会ってから、周りから『人間が180度変わった』と言われるぐらい変化しました。アレルギーは簡単に治るものではないし、ずっと付き合っていくものかもしれません。でも、私にとって筋トレや健康的な食生活は、悩みを改善できる方法であり、内面をポジティブに変えてくれるものでした。今は日本の100名山を制覇するために登山に取り組んでいるほどです。フィットネスの素晴らしさを少しでも多くの人に体感してほしいです」
次ページ:遠藤愛子さんのお尻がキュっと上がったモノキニビキニ姿全集
取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:遠藤愛子
-コンテスト
-サマースタイルアワード, SSA