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49歳・ワンオペ育児のママが鍛え上げた筋肉で魅せた!「ペラペラ」の身体を「立体感のある筋肉ボディ」に変化

海江田由美子選手「とにかく痩せて細くなりたかった」ことがきっかけでトレーニングを始めた海江田由美子(かいえだ・ゆみこ/49)選手。今は「筋肉をつけてカッコよくなりたい」とトレーニングに励み、2年連続オールジャパンフィットネスチャンピオンシップスで上位に輝いている。ワンオペ育児をしながらも身体を進化させた海江田選手に話を伺った。

【大会写真】海江田由美子選手の強化したハード感ある脚&過去の大会写真

初の減量後は「ペラペラ」の身体だった

トレーニングを始める前

トレーニングを始める前

痩せるための自己流トレーニングをしていても、あまり身体は変わらず、そのまま減量し、2020年のJBBFビキニフィットネスに大会初出場。「初めて絞って痩せたがペラペラでした」と当時を振り返る。その後、2021年にパーソナルトレーニングを受けるようになってから、みるみるボディラインが変化。2022年、パーソナルトレーニングを初めて1年を過ぎた頃、JBBF参戦の頃よりも全く別人級まで成長した。

そんな成長を遂げた海江田選手の現在のトレーニング方法とは?

「週4~5日、脚・肩・背・胸の4分割でアップやコンディショニングも合わせて1回1.5から2時間のトレーニングをしています。ポージングにつながるような、全身の連動性を意識したトレーニングに意識して取り組んでいます」

量より質のトレーニングに変化

2022年の審査員全員から『全身のバルクアップ』のフィードバックをもらったため、2023年は全身のバルクアップに徹したという。

「痩せたくて始めたはずのトレーニングも、気づけば筋肉を増やし、かっこよくなるためのトレーニングに、真逆の舵を切っています」

それまではトレーニングのボリュームや、頻度にかなり固執していたが、量より質に切り替えた。

「トレーニング自体が上手くなれば、ケガや不調も少なく、タイムパフォーマンスも上がり、ケアにも時間がかけられると考え方を切り替えました」

トレーニングをしていくなかで、一番効果を感じているのは脚。できなかったことができるようになったことに目を向けて前向きに取り組んだ。

「学生時代に競泳をやっていて、成長期に地面を踏みしめてきていないので、脚のマッスルコントロールが本当に苦手ですが、亀の歩みのように、少しずつできなかったことができるようになってきています。元々、レッグエクステンションは好きだけどスクワットは嫌いでできない。多関節運動が苦手なので、スクワットやハックスクワット、デッドリフトなどのフォームを改善したことや、重量の見直しの効果が大きかったと思います」

ワンオペ育児

夫が海外にいるため、競泳選手の2人の小学生の子どもを、スポーツクラブでトレーナーをしながらワンオペで育てている海江田選手。家事育児と仕事とトレーニングを両立できなくても「自分を責めないこと」、「子ども達に母もアスリートだから協力してもらうこと」と自分一人だけで抱え込まないことの大切さを教えてくれた。

「ママ友や職場の方々にも、ボディビル選手として応援、協力してもらって、自分の生活が成り立っています。結果として『自分の応援団を増やすように努めること』が競技を続けていられるコツかもしれません」

鶏むね肉だけじゃない!オススメのお肉

小学生の子どもを持つ海江田選手の食事の工夫とは?

「オフもなるべくクリーンな食事を!とは思っていますが、小学生の好きなメニューを一緒に食べることも多々あります。減量中は『お母さんと同じ時間に同じものを楽しく食べたい』と泣かれることもしばしばなので、オフはヘルシーな献立でなるべく楽しく食べることを心がけています」

また、減量中は鶏むね肉やささ身肉を食べる回数も増える人も多いと思うが、疲労回復のためにも「赤身のお肉、牛肉、馬肉」がオススメで、「ヘビロテはローストビーフと馬刺し」だと答えてくれた。

応援してもらえるような選手が目標

海江田選手の競技目標はオールジャパン優勝だが、それ以上に選手として大切にしていることがある。

「トレーナーに『ファンが多く、アンチも多い選手ではなく、誰からも好かれる選手を目指して行きましょう』とアドバイスをいただいています。多くの方に『あの選手に勝って欲しい!決勝に残って欲しい!』と、応援してもらえるような選手になることですかね。永遠の目標かもしれませんが……」

試行錯誤しながらトレーニングに励む海江田選手をはチャレンジすることの大切さを痛感している。

「競技の世界に飛び込むとき、年齢、体型、環境、素質、あらゆることが心配でしたし、チャレンジしない理由もたくさん用意できましたが、勇気を出して、ボディビルを始めて、良かったことしかありません。ステージを通して、心も身体も自分らしく、自分のペースで成長していく姿をお見せできるよう、そしてそれが、誰かの一歩の後押しになるような選手になっていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします」

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介 写真提供:海江田由美子

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