2月10日(土)、神奈川・カルッツ川崎で「マッスルコンテスト東京」が開催され、ウェルネスのノービスクラスで細川りえ(ほそかわ・りえ/42)選手が優勝した。下半身の発達が最重要視されるこのカテゴリーで戦う細川選手は、週に3回の下半身トレーニングに加え、多くのトレーニーが陥りがちな「あるクセ」を直すためにピラティスにも励んでいる。
理想は“ブラジル人”のような身体
ステージで太く発達した下半身を披露した細川選手。自分の好きな体型に近づけるカテゴリーであるウェルネスへ、ビキニから転向した。
「もともと、5年くらい前はビキニ選手としてコンテストに出ていたのですが、ある大会のフィードバックで『ビキニ選手にしては身体が大きい』と言われたんです。そこからカテゴリーを変更してウェルネスを意識するようになりました」
「SNSでウェルネス選手の方の写真は見ていて、下半身が力強く発達した、ブラジル人のような体型が私は好きで。自分の理想とする身体のカテゴリーがウェルネスだったんです。それで今回ウェルネスでの出場を決めました」
ピラティスで「楽をしない」トレーニングを
下半身の発達が最重要視されるウェルネス。このカテゴリーで戦う細川選手は、下半身のトレーニングはもちろん、ピラティスにも注力している。
「下半身のトレーニングは週3回で、大腿四頭筋メインの日とハムストリングメインの日、お尻メインの日と分けて行っています。また、最近はピラティスも並行して始めてみました」
「ピラティスは自分の身体のクセや機能を改善する運動なので、ウエイトトレーニングとはまた違ったアプローチができるのではないかと思いました。ピラティスに取り組むことでウエイトトレーニング中の可動域が広がり、対象筋をより狙いやすくなると思っています」
トレーニーであれば誰しも、知らず知らずのうちに「自分のやりやすい形」でウエイトを挙げてしまい、対象筋にうまく効いていなかった、ということもあるのではないだろうか。そんな無意識のクセを直すためにもピラティスは有効だと細川選手は言う。
「私も含めて多くのトレーニーは『楽にウエイトを挙げよう』としてしまうと思うんです。ただピラティスでしっかり身体の機能を高められれば、きついとこでもしっかり狙った部位で受け止めて、筋肉でウエイトを挙げられるようになると感じています」
「習慣化」で楽にダイエット
細川選手はできるだけストレスフリーな減量を心掛けている。
「特に減量中は、『ストレスを溜めない』ことを意識しています。お風呂にゆっくりと浸かったり、家でまったりしたり。ストレスは減量を進める上でも、継続する上でも大敵です。食事もガチガチに管理するのではなく、少しずつ、自分でも気づかないくらいじわじわと量を減らしていきます。一気に減らし過ぎることはしません」
習慣にしてしまうことが、ダイエットなど、何かを継続する上で重要なことだという。
「人間は、良いことも悪いことも習慣になってしまいますよね。身体に悪いことでもすぐに習慣化してしまいますし、逆もしかりです。なので、最初は少しキツイけど、踏ん張って1カ月でも続けてみる。それがベースになってしまえば、楽にいい習慣を継続できると思います。食事や運動習慣などは、この『習慣化』がオススメです」
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:細川りえ