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筋量とセクシーさを兼ね備えた“黄金バランス”の脚 学生時代のハードル全国3位のアスリート魂

藤原美咲さんウエストラインの美しいくびれやアブクラックス(腹筋に浮かぶ3本の縦ライン)、そして筋量をしっかり保ちながらセクシーさも感じさせる“黄金バランス”の美脚からは、日々の豊富なトレーニング量とボディメイクへの真摯で丁寧な向き合い方がうかがい知れる。そんな藤原美咲さん(ふじわら・みさき/25)のボディメイク術に迫った。

【大会写真】藤原美咲さんの黄金バランスが美しい脚

パーソナルトレーナーと脱毛サロンのエステティシャン、2つの顔を持つ藤原さんが本格的にボディメイクを始めたのは、ボディコンテストへの挑戦という目標ができたことがきっかけだった。

「たまたま『サマー・スタイル・アワード(以下、サマスタ)』という大会に出場されている方の写真をインスタで見て、私もこんなステージ立ちたいと思ってトレーニングを始めました」

2022年5月、目標としていたサマスタの福岡大会にエントリーすると、ビキニモデル部門で優勝、同年の日本大会でも2位と、いきなり努力と結果が結びついた。翌年には同大会でもより筋肉の発達が求められる「ベティ部門」にカテゴリー変更。ここでも九州予選(九州GRAND PRIX)を制し、コンテスト挑戦2年目でトップクラスのコンテスタントに与えられるプロカードを取得した。

学生時代を通じて陸上競技に打ち込み、大学1年次にはハードル競技で全国3位になったこともあるという藤原さん。競技卒業後も培った“アスリート魂”は健在で、ボディメイクに関しても「基本は週6回」と決め、毎回のトレーニングもかなりのボリュームだ。

「トレーニングの分割については、『脚→肩→背中&上腕三頭筋→胸&上腕二頭筋→オフ』というサイクルで回しています。たとえば脚を中心とした下半身の日なら、アブダクション、キックバック、ヒップスラスト、ランジウォーク、スクワット、ブルガリアンスクワット、ルーマニアンデッドリフト(両足、片脚)、レッグプレスなどをそれぞれ5セットずつ、計7、8種目ほど行っています」

各5セットの重量に関する内訳は「最初の3セットは7〜10レップの高重量で行い、その後は重量を下げて2〜3セットの計5〜6セット行っていますが、“最後の1レップの追い込み”にこだわっているので、全てのセットにおいて回数は決めずに潰れるまでやるようにしています」

このトレーニング量を下支えする「食」に関しては、添加物不使用のクリーンイーティングが基本。オフの時期の57㎏から大会時の44㎏までを、約4カ月かけて落としていく。

「増量期も自炊は完全クリーンに米、芋、鶏むね肉、卵、納豆、魚を食べます。炭水化物の米と芋は好きなだけ食べるので、1食でお米3合食べることも。減量期でも米、芋、納豆、卵、鶏むね肉、鮭を食べますが、お米は1食200g程度に抑え、1日4食食べています」

「美味しいね!」と言いながら好きな人と食べる時間が至福の時という藤原さん。ストイックな日々を送り、張り詰めている心が、柔らかくほぐれる瞬間でもある。

「基本的にクリーンなものが好きなので、スイーツやパン、お菓子などは好んでは食べないのですが、増量期だけは家族や友達と外食をする際に、クリーンではないものも気にせず食べるようにしているんです」

減量開始まであと少しと思うと、大好きな人たちと食べる時間やみんなの笑顔が愛おしく、貴重なものに感じられる。職場の人たちが理解してくれて、大会に集中させてもらえるという恵まれた環境にも、思うほどに感謝の気持ちが湧いてくる。

藤原さんのストイックな日々は、たしかにアスリート魂のなせる業かもしれないが、でもそれだけではない。言葉では伝えきれない感謝の気持ちの表れなのだ。

「だからこそ、私は何よりも結果にこだわるし、本気だし、死に物狂い。私に関わって下さっている全ての人が感動するステージになるよう、仕事もトレーニングも自分のできることの精一杯をやり切りたい」

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取材:FITNESS LOVE編集部  写真提供:藤原美咲

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