「女性のボディメイクは年齢とともに“痩せづらくなる”“お腹周りやお尻周りに脂肪がたまる”といった悩みとの戦いです。それをいかに克服していくか、自身に対してもトレーナーとして担当するお客様に対してもそこを重視しています」
4月7日(日)に行われたベストボディ・ジャパン主催の健康美コンテスト、ベストボディ・ジャパン2024東海大会およびモデルジャパン2024東海大会において、健康的な痩身と筋肉でミス・ベストボディ部門レディースクラス(30〜39歳)とミス・モデルジャパン部門(同クラス)で同時に3位入賞を果たした引地知世(ひきち・ともよ/39)さんのボディメイクに迫った。引地さんは名古屋丸の内にある『パーソナルジム LAXURY SPACE Act』でトレーナーをつとめ、ボディビル大会で実績をもつ千田眞一郎(せんだ・しんいちろう)代表のもとでボディメイクを学んだという。
「まず見落としがちなのは、身体の形を作る前にほぐす、血行をよくするといったことです。むくみ、冷えのある状態では脂肪は美しく落ちません。特に脚周り、お尻が落ちにくいのは日常で動きが少ないからなので、フォームローラーで整える習慣をつくります。並行してトレーニングを行うことでより効果が生まれやすいです。また、筋肉がつくのが嫌だと筋トレを避けられる方もみえますが、筋肉は簡単につきません。女性でもスミスマシンでのスクワットやパワーラックでの高負荷のトレーニングをとり入れたほうがいいです」
また、日常でも階段で上がる、座るときは胸を張る、できるだけ立つ、立つ際には足裏に体重を均等に乗せるといったことが身体の均整をつくる上で大切だと語った。
「他にも、美しいくびれをつくるためには肋骨へのアプローチも欠かせません。わたしはコルセット、ハンドシェイプ、筋肉の3種類で肋骨を締めています。特に呼吸法による筋肉操作での肋骨締めは実際に私の身体を触ってもらい、どういう動きをしているかを一緒にやってもらうことで覚えていただいています」
美しいプロポーションは一日にしてならず、日々の正しい努力の積み重ねによってつくられる。この教えを実践し、自らの身体でも証明するために引地さんはボディコンテストに出場を続けている。
「自分がそうであったように、ダイエットにもボディメイクにも明確な目標があったほうが効果が出やすいです。その一環としてコンテストがあると思っており、ぜひトレーニングやダイエットをされる方は出場をして、自身の強みや欠点を客観的に判断してもらい、日々の努力がより大きく身を結ぶようにしてほしいと思います。私自身も挑戦を続ける姿でもって、自身のためだけでなくお客様に還元できるようにと頑張っています」
引地さんは8月の名古屋大会ではグランプリを目指すという。ベストボディ部門、モデル部門と2枚の優勝帯をかけた姿を目標に、日々努力を重ねている。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
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