「私の先生は日本一なんだよ、と教え子たちが誇ってくれていることがすごくうれしいです。また、一番身近で食事で身体づくりを支えてくれた母に優勝のサッシュ(勲章帯)をかけられたこと、人生で初めて日本で一番という成績を収めたこと、すべてに感動しています」
日本最大級のボディコンテスト、ベストボディ・ジャパンの最終戦となる日本大会が11月24日(日)に東京都・両国国技館で行われた。総参加者数約900名の熱戦が繰り広げられ、筋量の求められるフィットネスモデル部門ガールズクラス(18歳〜34歳)で審査員票満点で女王に輝いた小杉春佳(こすぎ・はるか/26)さんは優勝の喜びを語った。
小杉さんは学生時代からのチア歴を生かして講師をつとめるかたわら、ボディコンテストに初挑戦。地方戦ごとに試行錯誤と肉体の進化を繰り返し、大会出場初シーズンにして全国優勝を勝ち獲った。短期間でのアップデート力はすさまじく、10月12日に開催された静岡大会よりもさらにボリュームを増した筋肉美で会場を驚かせた。
「大会ごとに短期間の増量を挟み代謝を回復させて絞りやすくするとともに、筋量の増加のため減量期でもあと一回も上がらなくなるまでトレーニングに力を振り絞ってきました。トレーニング中、しんどすぎて涙が出ることもありましたが、自分に負けずに励んできた甲斐があったと思います」
日本大会では、予選で並んだ選手陣のレベルの高さに圧倒されるとともに、「悔しい」という気持ちが湧き上がったという。
「自分を鼓舞するため『絶対に日本一になってくる』と皆に公言していましたが、内心は自信がなく震えるほど緊張していました。結果として1位は獲りましたが、身体だけで見たら自分が最も優れていたとは思いません。来年も出場するとしたら、胸を張って自分が一番だと誇れる身体を作りたいです」
志を新たに、来年に向けての意気込みを強くした。
「今年は失敗も経験し、とても学びのある一年でした。身体づくりに潤沢な栄養補給がいかに大切かということ、自分に向いている減量法などがやっと実になって身体が努力についてきてくれたという感じです。さらに理想の身体になれるように励んでいきます」
取材:にしかわ花 撮影:舟橋賢
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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