ベストボディ選手 コンテスト

「体重80kg」状態からメリハリある白肌ボディへ変化 27kg減で「ただ痩せた貧相な身体」になるも…“筋肉をつけて引き締める”の意識で変化

「今、この瞬間が一番若いんです」

そう語るのは、約1年で27kgのダイエットに成功し、その後ボディメイクを続けてベストボディ・ジャパン日本大会に出場。さらに会社員からトレーナーへと転身し、新しい人生を切り拓いた木村美弥(きむら・みや/35)さんだ。

【写真】80kgからここまで変身!木村美弥さんの引き締まったビキニボディ

木村さんの人生を大きく変えたのは、結婚式場でのひとつの出来事だった。「マーメイドドレスを着る!」。この目標を掲げ、100万円を投じてパーソナルトレーニングに挑戦。結果として、憧れのドレスを着ることができたが、その先に待っていたのはリバウンドへの不安だった。そこで、担当トレーナーが提案したのが「ボディコンテストへの挑戦」。その決断が、木村さんの人生を大きく動かすことになった。

体重を落とすだけでは理想の身体にはならない——減量の先に見えた新たな目標

コロナ禍で結婚式の準備を始めた当時、体重80kg、体脂肪率42%(※)。健康的な食事の概念もなく、すき屋の「牛丼ライト」をヘルシーフードだと思っていたほどだった。
※体脂肪率は市販の体組成計で測定

「ドレス選びのとき、選べる種類が少なくて、とても悲しかったんです」

そこから一念発起し、パーソナルトレーニングをスタート。最初の半年はケトジェニック(糖質制限)で10kgを落とし、次の半年はローファット(脂質制限)でさらに17kg減。1年で27kgの減量に成功し、目標の53kgを達成した。

しかし、そこで木村さんが感じたのは「細いけれど、理想の身体ではない」ということだった。「カリカリで貧相だな、と。女性らしいメリハリのある身体になりたかったんです」。その後、木村さんは「ただ痩せるのではなく、しっかり筋肉をつけて引き締める」ことを意識するようになった。

「ダイエットに成功しても、その後にどうするかが重要なんです」。木村さんがリバウンドを防ぐために取り入れたのは、「短期的・長期的な目標を持つこと」だった。

短期目標(3〜6カ月)

「5月のコンテストに向けて○○kg減量する」や「体脂肪率○%を目指す」といった具体的な数値を目標にする。

長期目標(3〜5年)

「5年後の自分が好きな服を自由に着られるように、体型を維持する」といった理想を目標にする。

特に目標設定は「自分でコントロールできる目標」を設定することが大切だという。

「コンテストでも順位は審査員が決めるものだから、自分ではどうしようもない。でも、『去年の自分を超える』『減量幅を達成する』など、自分で決めた目標なら達成できる。その結果が自信につながるんです」

「いつかやる」ではなく、「今からやる」——新しいキャリアへの挑戦

2024年、木村さんは大きな決断をした。10年間続けた大手人材派遣の営業職を辞め、トレーナーへと転職。

「未知の世界に飛び込み、学ぶことばかり。楽しいこともあれば、不甲斐なくて泣いた日もありました」

しかし、その中で恩師との出会いもあり、トレーナーとしてだけでなく、人間としても大きく成長することができたという。そして2025年、木村さんはさらに次のステップへ進もうとしている。

「地元でパーソナルトレーナーとして独立します」。さらに、「自分の好きな海の見える場所に住みたい」とも考えている。自分の身体や仕事だけでなく、ライフスタイルそのものを自分らしくデザインしようとしているのだ。

「やって損をすることはほとんどない。もし失敗しても、挑戦した自分を褒めてあげればいい」

木村さんの言葉には、大きな挑戦を乗り越えてきた実感がこもっている。

✔︎ 体重を落とすだけでは、理想の身体にはならない。筋肉をつけることが重要。

リバウンドを防ぐためには、短期・長期の目標を持つ。

「いつかやる」ではなく、「今からやる」ことが最短ルート。

木村美弥さん

ダイエット、ボディメイク、キャリアチェンジ———どんな挑戦でも、最も大事なのは「まずやってみる」こと。続けた先には、想像もしなかった未来が待っている。もし、「変わりたい」と思っているなら、今日からできることをひとつ始めてみよう。それが、人生を変える最初の一歩になる。

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取材:柳瀬康宏 写真提供:木村美弥

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