サマスタ選手 コンテスト

「ジムには最低週6日」 コンテスト歴9年・46歳はストイックと言われることを違和感として感じる

仕事でも競技でも、長く闘い続けている人たちは頑張ることと同じくらい息抜きが上手い。

「ジムには最低で週6日通っています。トレーニングはもう生活習慣の一部です」

【写真】塩入彩子さんの鍛え上げられた肉体美

塩入彩子(しおいり・さえこ/46)さんはトレーニング歴10年、コンテスト歴9年のベテランコンペティターである。人気ボディコンテスト『サマースタイルアワード』と、2022年から日本で開催されている国際的ボディコンテスト『J CLASSIC』の2団体で “プロ”(各大会優勝経験者のみが得られ、選抜された特別大会への出場ができる)の称号を持つ。

「大会のために身体を絞り込むオンも、筋肉量を蓄えるためのオフもトレーニング頻度は変わりません。最近は少し変則的な部位分けをしていて、前脚と肩、背中とハムストリングや殿筋など、その日の疲労が少ない部位を組み合わせてトレーニングしています」

筋肉量の多いビキニカテゴリーで戦うための肉体作りに余念がない塩入さんだが、周囲からストイックと言われることに不思議を感じているという。

「身体を動かすこと自体が本当に好きなので、マシンでの筋トレだけでなく、スタジオレッスンも週に3、4回通っています。今ハマっているのは、バーベルを使って音楽に合わせてエクササイズを行うプログラムや、格闘技を取り入れたプログラムなどです。もちろん理想とする身体を作り上げるという大前提はあるんですが、自分のペースで楽しんで続けることを大切にしています」

2カ所のジムを契約し、その日の気分やプログラムで行先を決めている。“キツイことだからこそ楽しみながら”というのが塩入さんのモットーだ。

「ステージに立つからにはやはりいい結果を出したいですし、近年は参加者の増加で非常にどの大会もハイレベルになってきているので、自分の最大限の努力をするのは前提として『自分らしさ』を見失わないようにしたいです。環境の変化に左右されず、自分が追い求めたい理想をこれからも追求していきたいです」

張り詰めた努力は一時的に爆発的な成果を出すかもしれないが、永続するのは困難だ。ときには、疲れ果て後退してしまうこともある。結果を求められる立場だからこそ、マイペースを崩さないこと。塩入さんの競技に対する姿勢は、長く遠い目標を追い続けるための最適化された努力の完成形の一つなのかもしれない。

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取材:にしかわ花 写真提供:塩入彩子

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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