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身長180cmのラウンジ経営者がボディコンテストグランプリ 昼夜逆転、日々飲酒の生活でも美しさをつくる工夫と努力【筋トレ】

8月11日(月・祝)、『ベストボディ・ジャパン2025愛知名古屋大会』が開催された。この大会は、過度な筋肉ではなく、引き締まったバランスの良い肉体美を競うコンテストとして、幅広い年齢層が参加。肉体の美しさだけでなく、個々のキャラクターやストーリーも魅力だ。

【写真】芳村真樹さんの180cmの圧巻美ボディ

レディースクラス(30歳〜39歳)では、ラウンジ経営者の芳村真樹(よしむら・まき/34)さんがグランプリに輝いた。“筋トレの天敵”とされる昼夜逆転とアルコール摂取の多い生活で、どのようにボディメイクを成功させたのか。その秘訣に迫る。

才能だけじゃない!努力で築いた肉体美

芳村さんは180cmの長身と整った顔立ちで、ステージ映えする存在だ。しかし、芳村さんの活躍を「才能」と片付ける声には反発する。

「たしかに恵まれた土台はあるかもしれないけど、それに慢心したことはないです。どうせなら才能がある者が本気で努力をしたら、他の人には地獄になる(絶対に追いつけない)というところを見せたい」

常に勝ち気な台詞は芳村さんのトレードマークだ。そのビッグマウスを支えるのは、堅実な努力である。週2〜3回のパーソナルトレーニングに加え、ピラティスを導入。胸椎の伸展動作を改善したことで筋トレの効果が増し、腸腰筋へのアプローチがポージングを進化させたという。

「仕事とトレーニングで、毎日、120%の力を出し尽くして気絶するように寝ています。そういう生活のほうが性に合っています」

食事と日常生活の工夫で理想の身体を追求

食事は朝にプロテインとオートミールのマグケーキ、昼は鮭と白米、夜は肉とさつまいもで固定。減量の停滞期には食事のタイミングを調整したほか、浮腫みを抑える工夫も行う。

「夜を白米でなく、さつまいもにしたことで浮腫みが減りました。減量の停滞期は、4時間おきの食事を早起きして6時間間隔に変えたことで解消しました」

趣味の旅行では全食を手作り弁当で持参。景色だけを楽しむストイックさだ。また、ボディメイクは仕事中も行われている。左の肋骨が下がりがちであるのを補正するため、水を汲む動作を片手作業ではなくワイドスクワットで行ったり、座る際にタオルをお尻の左側に敷くことで平行に保つなど、「コソ練」を重ねる。「誰も気づかない努力を重ねるのが私のスタイル」と笑みを浮かべる。

自信家の裏で涙と努力を重ねる

「大会では舞台裏で泣いている人ほど、ステージで笑顔を見せている。私も最高の笑顔で大会を迎えるために、裏でたくさん泣いています」

自信家なキャラクターを演じる芳村さんだが、実は自分に自信がなく、どれだけ努力しても不足を感じるという。ポージング練習では自分の不甲斐なさに涙しながら、ステージでは輝く笑顔を見せる。肉体の造形には、一瞬の輝きの裏に積み重ねられた何百倍もの時間がある。そこに込められた情熱や決意、信念に人は美しさを見るのではないだろうか。
芳村真樹さん
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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーとエクサイズでボディメイクに奮闘している。

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