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4児のママがスレンダーボディでグランプリ 週末に「お楽しみ日」を作るなどボディメイクを楽しく継続【筋トレ】

「心地よいペースでボディメイクを続けることが、美の原動力。この継続が私の美しさを育ててくれていると感じています」

そう話すのは、ベストボディ・ジャパンで活躍する奥村絵麻(おくむら・えま/39)さん。6月29日に開催された、ベストボディ・ジャパン主催の『モデル・ジャパン2025兵庫・神戸大会』の「レディースクラス(30〜39歳)」で、見事グランプリを獲得した。

【写真】4児のママ・奥村絵麻さんの美しいスタイル

治療の一環で始めたトレーニング

奥村さんがトレーニングを始めたきっかけは、パニック障害の治療だった。ヨガを取り入れながらインナーマッスルを鍛え、外側の大きな筋肉にも刺激を入れる筋トレを続けた。当初は週2回ほどジムに通っていたが、現在は週1回のペースに。

「週1回なら続けられるし、生活に無理のないバランスを大切にしています。無理をせず楽しみながら続けることが私の一番の強みです」

コンテスト初出場時はトレーニングを週3回、食事管理も厳格に行った結果、痩せすぎて顔がこけ、肌荒れも経験したという。数字にとらわれすぎると、精神的にも良くないと感じた経験から2年目以降は無理をせず、長く続けられるスタイルに切り替えた。

現在は週1回のトレーニングで全身をバランスよく鍛えつつ、食事管理を8割、運動を2割の比重でボディメイクに励む。朝晩のストレッチや、子どもたちと一緒に身体を動かすことも。京都の街を日常的に歩き、体重計に頻繁に乗ることもなく、見た目や肌質、感覚を大切にしているという。

週末に「お楽しみ日」を作りながらボディメイク

食事は和食中心で、糖質制限はせず朝昼晩しっかり食べる。日頃は白砂糖を控える、十分な水分やタンパク質を摂ることも意識しているが、週末はパンやアイスクリームなど“お楽しみの日”を設けているという奥村さん。

「平日は和食、週末は好きなものを子どもたちと食べる。このサイクルは罪悪感を感じることなく、子どもたちと一緒に楽しむことができますし、すごく幸せで。生きる源になっていると感じますね」

グルテンフリーを取り入れてから体調が良くなったこともあり、現在もパンやラーメンを食べるのは週末にとどめている。

「完璧に抜いていたころもあったのですが、頑張りすぎると続かないもので……。今は週末の“お楽しみの日”で緩やかに取り入れています」

今後の目標を尋ねると、「日本一を目指しています」と奥村さんはまっすぐな声で答えた。

「最初は完璧主義で頑張りすぎていましたが、年々穏やかに取り組めるようになってきて。継続できる喜びが、私を強く、美しくしてくれます。今はバランスを取りながら自分らしく輝き、日本一になるのが夢なんです」

ストイックになりすぎることで、壊れてしまうこともある。バランスや調和を大切にしながら挑戦を続ける奥村さんの姿勢は、読者に“無理のない継続こそ力になる”という気づきを与えてくれるだろう。

奥村絵麻さん

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取材・文:小笠拡子 大会写真:岡 暁

 

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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