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2度のがんを乗り越えた66歳がコンテスト準グランプリ!「筋トレして老後の不安がなくなっていく実感があります」

2026年6月20日三重県総合文化センター中ホールにて、『ベストボディ・ジャパン2026三重・津大会』が開催された。モデルジャパン部門プラチナクラス(60歳~年齢無制限)では、田上美保子(たがみ・みほこ/66)さんが準グランプリに輝いた。

【写真】25kg減量に成功した田上美保子さんの健康美ボディ

乳がんの手術後に体重が激増

田上さんは58歳のとき、乳がんを患った。当時勤めていた会社の検診で異常が出ていたが乳腺症の影響だろうと放置、半年後に違和感があり病院を受診したところ左房の乳がんが分かった。

「HER2という良くないタイプだったので全摘し、お腹の脂肪を使って13時間かけて同時自家再建手術をしました。術後は抗がん剤の影響で手足がしびれて動きたくないし、副作用止めのステロイドの影響で、食欲が増進しました。切腹したような大きな傷が開くのが怖くて身体を前屈させる生活を続けるうちに、体重がどんどん増え膝が痛くて歩けなくなり、歩かないことでさらに太ってしまいました」

手術から5年後、身長152.5cmに対して体重は68kgまで増えていた。63歳になった田上さんは「このままでは廃人になってしまう」と奮起し、ダイエットでジムに通うことにした。

「ジムには週2回、スクワットなど毎回3種目ずつ取り組み、食事内容の改善と有酸素運動もしました。夏は暑いので夜に歩いたのですが、足元がおぼつかなくて側溝に落ちて手首を骨折し、右手にはチタンが入っています。始めは歩くスピードも遅く、今なら20分で往復できる距離に30分かかっていました」

田上さんは諦めずにダイエットを続けて半年で10kg、その後は週1回ジムに通ってさらに15kgのダイエットに成功した。ジムでモチベーションアップのためにベストボディ・ジャパン出場を勧められ、64歳で初出場。2年目の昨年1月には市民検診で大腸がんが見つかり、腹腔鏡手術を受けたが、3カ月後には大会へ出場。3年目となる今年も「周りの選手のみなさんが向上心がある方たちばかりで楽しい」と出場を続けている。

保育士として現在も働く

「ダイエットして筋トレして、老後の不安がなくなっていく実感があり、元気になったらお仕事まで降ってきました」

田上さんは元々事務の仕事をしていたが、50歳のときに「先のことを考えて資格を取ろう」と保育士資格を取得していた。仕事を転換しようとしていた矢先に乳がんになり、働けずにいたが、62歳のとき、知人に声をかけられて保育士の仕事をパートで始めた。

「62歳から働き始めて65歳で定年になりました。退職したときは社会から必要とされていない人間になったような気持ちになりましたが、今年4月から別の保育園にお声がけいただき、週2回1日4時間、若い保育士さんたちが早く帰ることができるように、3時から7時の閉園まで働いています。仕事に復帰したことで自己肯定感が上がりました。仕事はおもしろいし、子どもたちはとてもかわいいです」

田上さんは言う。

「今は認知症予防のために放送大学の『スポーツと健康』に関する科目を履修しています。仕事して、筋トレして、ベスボに出場して、夫と旅行して、楽しく充実した日々を過ごしております」

田上さんの数々の試練を乗り越えた先にある充実した毎日は、多くの人に勇気と希望を与えるだろう。

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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取材:あまのともこ 撮影:岡暁

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